洋画家

倉田白羊「たき火」 倉田白羊（1881-1938）は、旧佐倉藩士で漢学者の倉田幽谷の第三子として埼玉県浦和に生まれた。２３歳で早世した兄・弟次郎の遺志をついで画家を志し、遠縁にあたる浅井忠に師事し、浅 ...

山本鼎「ブルトンヌ」 山本鼎（1882-1946）は、版画家としては自画・自刻・自摺による「創作版画」を提唱して「日本創作版画協会」を創立、洋画家としては小杉未醒（放庵）、中川一政らと「春陽会」を創立 ...

一條成美「百合を持った裸婦像」（明星表紙画） 一條成美（1877-1910）は、東筑摩郡神林村（現在の松本市神林）に生まれた。生家は資産家だったが、父の放蕩のために財産を失い、幼少の頃に北信濃の篠井に ...

中村不折「卞和璞を抱いて泣く」 中村不折（1866-1943）は、江戸京橋に生まれ、５歳の時に維新の混乱を避けて両親の故郷である信州高遠に移り住んだ。信州での生活は貧しく、小学校を中退して商家に奉公に ...

岡村政子「婦人像」石版画 川崎市市民ミュージアム蔵 岡村政子（1858-1936）は、岩村田藩の江戸藩邸に生まれ、幼いころに岩村田（現在の佐久市）に移り住んだ。１６歳で上京するが、この時のちに夫となる ...

増田誠「モンパルナスの夜」 増田誠（1920-1989）は、山梨県南都留郡谷村町（現在の都留市）に生まれた。幼いころから絵が得意で、中学時代には「似顔絵の天才」といわれていたという。昭和１６年に従軍、 ...

手塚一夫「村娘」 手塚一夫（1911-1939）は、山梨県中巨摩郡百田村（現在の南アルプス市）の養蚕農家の長男として生まれた。小学生の頃から図画が好きで、紙がないときには運動場の地面に絵を描いていた。 ...

ポール・ホリウチ「地層と亀裂」（部分） 山梨県河口湖町に生まれたポール・ホリウチ（1906-1999）は、１５歳の時に両親の移民先である米国に呼び寄せられ渡米した。ワイオミング州のユニオン・パシフィッ ...

土橋芳次「八ヶ岳高原のお花畠」山梨県立美術館蔵 昭和１２年、在京、県内在住者を含めた山梨県出身の美術家たちが、日本画、洋画、彫刻のすべてを網羅して「山梨美術協会」が結成され、東京新宿の高野フルーツパー ...

米倉寿仁「ヨーロッパの危機」山梨県立美術館蔵 昭和４年、山梨師範学校出身の小柳津経広、中村宗久、田中常太郎らが提唱し、これに太平洋美術学校出身の砂田正己、内田一郎らが呼応して集結し、さらに在京の埴原久 ...

土屋義郎「机上のざくろ」山梨県立美術館蔵 山梨県出身の洋画家としては、明治初期に活躍した中丸精十郎をはじめ、女性初の二科会友となった埴原久和代や渡仏して学んだ石原長光らがいるが、山梨県内で洋画団体が結 ...

石原長光「裸婦」山梨県立美術館蔵 石原長光（1886-1950）は、山梨県東八代郡竹原村（現在の笛吹市）に生まれた。１７歳で上京し、神田の語学学校で英語を学ぶかたわら白馬会絵画研究所に入所、黒田清輝、 ...

埴原久和代「作品名不詳（臨海風景）」山梨県立美術館蔵 埴原久和代（1879-1936）は、山梨県中巨摩郡源村飯野新田（現在の南アルプス市）に生まれた。１０代で結婚したが間もなく離婚し、再婚せずに洋画の ...

豊田一男「地球を喰う者」 豊田一男（1909-1989）は、明治４２年北海道札幌市に生まれ、翌年、父親の転勤に伴って群馬県群馬郡倉淵村（現在の高崎市）に転居した。大正１１年、旧制高崎中学校に入学、２級 ...

福田貂太郎「『いくさのにはの人通り』口絵」 福田貂太郎（1903-1991）は、明治３６年前橋市に生まれた。前橋市立桃井尋常高等小学校を５年１学期に中退してから、以後、正規の学校教育を受けることはなか ...

鶴岡政男「重い手」東京都現代美術館蔵 鶴岡政男（1907-1979）は、高崎市砂賀町の建築金物製造を営む家に生まれた。親の転居に伴って兵庫、東京、高崎を転々としていたが、小学校５年生の時から東京で暮ら ...