狩野派

龍野藩脇坂家お抱え絵師・外内松意

2023/12/22  

外内松意「蓬莱山図」 外内松意(不明-1815)は、播州龍野(現在の兵庫県たつの市の一部)の狩野派で、脇坂家お抱え絵師をつとめた外内家の初代である。藩に絵の修業を命じられ、江戸で長府藩御用絵師の二代笹 ...

禁裏の御用絵師もつとめた播州明石の石田幽汀

2023/12/4  

石田幽汀「群鶴図屏風」静岡県立美術館蔵 石田幽汀(1721-1786)は、播磨国明石郡西浦辺組西岡村(現在の明石市魚住町)に生まれた。京都の石田家の養子となり、狩野探幽の流れをくむ鶴沢探鯨に画を学び、 ...

幕末の京都画壇で名を馳せた京狩野家9代・狩野永岳

2023/8/2  

狩野永岳「白鳳白雉図」東寺蔵 桃山時代から続く京狩野家は、初代山楽、2代山雪、3代永納と活躍したが、次第にその活動は低迷していった。一方で江戸に下った狩野派は、江戸幕府の御用をつとめ、江戸狩野として江 ...

湖北・長浜に京都の文化的香りを伝えた山縣岐鳳

2023/7/26  

山縣岐鳳「若江合戦図」彦根城博物館蔵 山縣岐鳳(1776-1847)は、京狩野の画人・山縣頼章の子として京都に生まれた。父の頼章は伏見宮家の邦頼親王に仕えていたが、天明8年の天明の大火を機に一家で京都 ...

近江日野の信楽院に多くの作品を残した高田敬輔

2023/7/14  

高田敬輔「信楽院天井画」(部分) 高田敬輔(1674-1755)は、近江日野(現在の滋賀県蒲生郡日野大窪町杉野神)に生まれた。祖先は藤原氏の出自で、永禄年間に高田姓となり、織田信長に従って尾張にいたが ...

14代にわたり彦根藩主をつとめた井伊家の画人

2023/7/12  

井伊直幸(英)「馬図」 井伊家は、初代直政から最後となった17代藩主直憲まで14代にわたり彦根藩主をつとめたが、そのなかで画を嗜み、作品を残している藩主としては、6代藩主直恒、9代藩主直惟、13代藩主 ...

六芸に通じた才人で蕉門十哲に数えられた森川許六

2023/7/10  

伝・森川許六「牡丹唐獅子図」(部分) 江戸時代の早い時期に活躍した彦根の画人としては、森川許六(1656-1715)がいる。許六は彦根藩士の子として彦根城下に生まれ、若いころから漢詩を学び、画は江戸の ...

京狩野の祖・狩野山楽

2023/7/5  

狩野山楽「黄石公張良虎渓三笑図屏風」(部分)東京国立博物館蔵 狩野山楽(1559-1635)は、近江浅井家の家臣の子として近江国蒲郡に生まれた。父の木村永光は、浅井長政、豊臣秀吉に仕えた武人で、余技で ...

湖国が生んだ桃山時代を代表する武人画家・海北友松

2023/7/3  

海北友松「琴棋書画図屏風」(部分)東京国立博物館蔵 海北友松(1533-1615)は、近江国(現在の滋賀県)坂田郡の武士の家に生まれた。父の海北綱親は近江浅井家の重臣六家の一人で、浅井長政の祖父・亮政 ...

福井藩の御用絵師をつとめた狩野家と奈須家

2023/5/3  

狩野元昭「十六羅漢図襖」福井市大安禅寺蔵 福井藩最初の御用絵師となった狩野了之が没した後は、江戸で狩野安信に学んだ嫡男の狩野元昭(1623-1681)がその跡を継承した。元昭の跡は長子の竹雲が相続した ...




© 2024 UAG美術家研究所 Powered by AFFINGER5