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戦後の富山洋画界の指導的役割を果たした東一雄
2022/11/14
東一雄「耕到天」 富山県上新川郡広田村(現在の富山市広田)に生まれた東一雄(1910-2000)は、はじめ富山商業学校に入学したが、同年富山県師範学校に移り安岡信義に学んだ。26歳の時に文部省中学校教 ...
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銅版画家としても異彩をはなった日本画家・結城正明
2022/9/5
結城正明「富士巻狩」 結城正明(1834-1904)は、越中国富山柳町(現在の富山市柳町)で金沢藩士の子として生まれ、19歳で江戸に出て木挽町狩野家の狩野勝川院雅信に入門した。同門には狩野芳崖、橋本雅 ...
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「樹」シリーズで人気を博した星襄一と新潟の版画家
2022/7/6
星襄一「王の樹」 星襄一(1913-1979)は、新潟県北魚沼郡小出町(現在の魚沼市)に生まれた。星家は、襄一の少年時代に東京で孔版業を営んでいたが、大正12年の関東大震災で被災して帰郷した。襄一は、 ...
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創作版画運動の普及と信州の版画家
2022/2/24
山口進「五月の上高地」 山本鼎らが提唱した「自画・自刻・自摺」の創作版画運動は、大正に入って広く普及するようになる。その動きを受けて織田一磨が山本鼎に働きかけ、大正7年に「日本創作版画協会」が結成され ...
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創作版画の草創期に生き21歳で没した香山小鳥
2022/2/21
香山小鳥「深川の冬」(習作) 長野県下伊那郡松尾村(現在の飯田市松尾)に生まれた香山小鳥(1892-1913)は、飯田中学校(現在の飯田小学校)卒業後に上京、家族も後に上京し、そろって深川に住んだ。 ...
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農民美術運動や児童自由画教育運動、創作版画の普及など多くの功績を残した山本鼎
2021/12/20
山本鼎「ブルトンヌ」 山本鼎(1882-1946)は、版画家としては自画・自刻・自摺による「創作版画」を提唱して「日本創作版画協会」を創立、洋画家としては小杉未醒(放庵)、中川一政らと「春陽会」を創立 ...
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女性石版画家のパイオニア・岡村政子
2021/10/29
岡村政子「婦人像」石版画 川崎市市民ミュージアム蔵 岡村政子(1858-1936)は、岩村田藩の江戸藩邸に生まれ、幼いころに岩村田(現在の佐久市)に移り住んだ。16歳で上京するが、この時のちに夫となる ...
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昭和の役者絵に新時代を築いた名取春仙
2021/7/5
名取春仙「二世中村鴈治郎-紙屋政兵衛」 名取春仙(1886-1960)は、山梨県中巨摩郡明穂村(現在の南アルプス市)に生まれたが、生後間もなく父の事業の失敗により一家で東京に移り住んだ。幼いころから絵 ...
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24歳の時に行方不明となった幻の版画家・藤牧義夫
2021/7/5
藤牧義夫「赤陽」東京国立近代美術館蔵 藤牧義夫(1911-1935)は、明治44年、群馬県邑楽郡館林町(現在の館林市城町)に生まれた。2歳の時に実母を亡くし、13歳の時には父親も病没した。さらに、16 ...
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北関東の戦後版画運動を担った鈴木賢二
2021/7/6
鈴木賢二「統一行動(大管法粉砕)」大管法(大学管理法案)に反対した学生たちが、1962年11月に大管法粉砕全国統一行動として決起した様子を描いている。 下都賀郡栃木町(現在の栃木市)に生まれた鈴木賢二 ...