動物画

六芸に通じた才人で蕉門十哲に数えられた森川許六

2023/7/10  

伝・森川許六「牡丹唐獅子図」(部分) 江戸時代の早い時期に活躍した彦根の画人としては、森川許六(1656-1715)がいる。許六は彦根藩士の子として彦根城下に生まれ、若いころから漢詩を学び、画は江戸の ...

教育者や本草学者としても知られた岡不崩

2023/6/7  

岡不崩「群蝶図」 岡不崩(1869-1940)は、越前大野藩士の長男として福井県大野町(現在の大野市)に生まれた。幼いころに両親を亡くし、祖母の弟をたよって上京、その後狩野友信や狩野芳崖(参考)に師事 ...

父又兵衛の跡を継ぎ福井藩につかえた岩佐勝重

2023/5/8  

岩佐勝重「猿猴芦雁図」東京国立博物館蔵 岩佐又兵衛没後は、子の岩佐勝重(不明-1673)が岩佐派を継いで、狩野派と並んで福井藩の御用絵師として、福井城障壁画の制作などを手がけた。しかし、その活動は専ら ...

金沢美術工芸専門学校の開校に協力し教授として後進の育成に尽力した畠山錦成

2023/3/8  

畠山錦成「鵜」石川県立美術館蔵 畠山錦成(1897-1995)は、金沢市蛤坂町(現在の寺町)に生まれ、上京して東京美術学校日本画科に入学、はじめ新大和絵の開拓に力を入れていた松岡映丘の教室で、ついで洋 ...

北陸に江戸琳派の画風を伝えた山本光一

2024/1/3  

山本光一「狐狸図」板橋区立美術館蔵 山本光一(1843?-1905?)は、江戸琳派を創始した酒井抱一の門人・山本素堂の長男として江戸に生まれ、抱一の名跡を守る「雨華庵」の三世・酒井鶯一の門に入り、父の ...

鈴木派四天王随一と称された梶野玄山

2023/1/11  

梶野玄山「番孔雀図」 梶野玄山(1868-1939)は、加賀国石川郡松任町(現在の白山市)に生まれ、3歳の時に父を、5歳の時に母を亡くし、幼年期から祖父母に引き取られて養育された。祖父の喜右衛門は金沢 ...

京都の狩野派に学び加賀藩に仕えた佐々木泉景

2022/12/7  

佐々木泉景「鹿群図」加賀市実性院蔵 地元金沢の狩野派として、梅田家とともに加賀藩の御用を受けたのが、江戸時代後期から末期にかけて活躍した佐々木泉景(1773-1848)とその一門である。大聖寺(現在の ...

院展の北陸巡回を発案するなど富山の近代日本画界に大きな足跡を残した郷倉千靱

2022/10/7  

郷倉千靱「山の秋」 郷倉千靱(1892-1975)は、富山県射水郡小杉町(現在の小杉町三ケ白銀町)の呉服商の二男として生まれた。富山県立工芸学校漆工科で中島秋圃の指導を受け、同校卒業後は東京美術学校日 ...

京都画壇で明治まで続く岸派の基礎を築いた岸駒

2022/7/26  

岸駒「虎図」 岸派の祖・岸駒の生い立ちに関しては不明な点が多く、生地については富山説と金沢説がある。家伝では岸駒の父親は、加賀前田家の支藩である越中富山藩を退官して金沢に移ったとされ、岸駒は金沢におい ...

清貧に徹し飄々とした画家人生を送った長井雲坪

2021/10/11  

長井雲坪「秋山群猿」 長井雲坪(1833-1899)は、越後国蒲原郡沼垂町(現在の新潟市)の代々医師の家に生まれた。12、3歳頃から地元の塾で読み書きを学び、その後、近くに住む医師・大倉良庵のところに ...




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