動物画

生涯軍鶏を描き続け軍鶏の画家と呼ばれた山下繁雄

2024/6/24  

山下繁雄「我が村と軍鶏」奈良県立美術館蔵 山下繁雄(1883-1958)は、東京京橋の元禄期頃から大名の駕籠づくりを家業としていた旧家に生まれた。幼いころから画を好み、少年時代には小山正太郎の不同舎で ...

奈良公園と鹿の生態を描き続けた濱田葆光

2024/6/21  

濱田葆光「水辺の鹿」奈良県立美術館蔵 濱田葆光(1886-1947)は、高知市に生まれ、画家を志して上京、はじめ徳永仁臣の審美学舎で学び、ついで小山正太郎の不同舎に入った。さらに太平洋画会研究所に入り ...

画壇から離れ西宮で静かな作画活動を行なった新井完

2024/2/14  

新井完「猫」姫路市立美術館蔵 新井完(1885-1964)は、兵庫県姫路市に生まれた。父と早く死別したこともあって姫路中学を中退して叔父を頼って上京し、日本中学に転入した。明治38年東京美術学校に入学 ...

両画壇で活躍し神戸画壇の形成にも寄与した橋本関雪

2024/2/7  

橋本関雪「唐犬図」右隻 足立美術館蔵 橋本関雪(1883-1945)は、兵庫県八部郡坂本村(現在の神戸市中央区)に生まれた。父親の関海は旧明石藩の藩者で、関雪も父の薫陶を受けて育ち、早くから漢学の素養 ...

森派を継いで幕末期の大坂画壇で活躍した森一鳳

2024/1/24  

森一鳳「猪図」永青文庫蔵 森一鳳(1798-1871)は、播州吉田村の出身と伝えられている。大坂に出て森徹山の門に入り、その画技を認められて24歳の時に娘婿となって森派を継ぎ、家風を守って幕末期の大坂 ...

市川其融ら鈴木其一の流れを汲む画人

2024/1/17  

市川其融「四季草花虫図」 酒井抱一の実質的な後継者となった鈴木其一は、抱一没後に自ら願い出て酒井家に一代絵師として仕えた。しかし、表向きは酒井家の御用絵師だったが、パトロンを得ることも認められていたよ ...

抱一と交わり俳諧もよくした茶屋の主人・松本交山

2024/1/15  

松本交山「百蝶図」井政蔵 松本交山(1784-1866)は、江戸深川の富岡八幡境内の二軒茶屋の一軒「松本」の主人だったが、家業を弟に譲り、境内に別宅七草庵を構え、祝髪して亀交山とも称した。画を谷文晁に ...

風雅を好んだ姫路藩主・酒井宗雅

2024/1/5  

左:酒井宗雅「兎図」兵庫県立歴史博物館蔵、右:酒井宗雅「石楠花に山鳩図」 酒井宗雅(1755-1790)は、名を忠以といい、姫路藩主酒井忠恭の嫡子・酒井忠仰の長男として姫路藩の江戸藩邸に生まれた。酒井 ...

文展を離れ日本自由画壇の結成に参加した渡辺公観

2023/10/6  

渡辺公観「柳鷺図」滋賀県立美術館蔵 渡辺公観(1877-1938)は、大津鍵屋町(現在の大津市)に生まれた。父親は円満院門跡の侍医をつとめていた。円満院門跡は当時、大津における文化人の後援者的存在だっ ...

近江ゆかりの山元春挙の門人

2023/9/27  

斎藤紫山「夏野」滋賀県立美術館蔵 山元春挙は、京都市立美術工芸学校、京都市立絵画専門学校で教鞭をとって多くの教え子を育て、明治33年からは画塾・同攻会(のちに早苗会と改称)を結成して後進の指導にあたっ ...




© 2024 UAG美術家研究所 Powered by AFFINGER5