中国故事

農閑期に信州渋温泉に通い児玉果亭に師事した青柳琴僊

2021/7/5  

青柳琴僊「十六羅漢図」嶽林寺蔵 青柳琴僊(1867-1962)は、月夜野(現在の群馬県利根郡みなかみ町)の農家の長男として生まれた。6歳頃から父について読書、算術を学び、10歳頃から絵を描きはじめ、1 ...

南画を描きながら足利の青年たちに漢学を教えた牧島閑雲

2021/7/6  

左:牧島閑雲「孔子像」右:牧島閑雲「鍾馗之図」 牧島閑雲(1851-1942)は、栃木県梁田郡梁田宿(現在の足利市梁田町)に生まれ、9歳頃から館林藩の儒臣・田中泥斎に漢学を学んだ。22歳の時に田崎草雲 ...

谷文晁ら江戸の文人と交流し多彩な画事を展開した小泉斐

2021/7/6  

左:小泉斐「月下弾琴図」栃木県立博物館蔵右:小泉斐「唐美人図」栃木県立博物館蔵 下野国益子の神官の子として生まれた小泉斐(1770-1854)は、幼いころから画を好み、11歳で茂木に出店していた近江商 ...

伝統と奇想が相克する多彩な画業を展開した反骨の画鬼・河鍋暁斎

2023/9/26  

河鍋暁斎「鍾馗ニ鬼図」板橋区立美術館蔵 河鍋暁斎(1831-1889)は、天保2年に下総国古河(現在の茨城県古河市)の城下に生まれ、数え2歳の時に家族とともに江戸に出た。7歳で浮世絵師・歌川国芳のもと ...

水戸の三画人に影響を与えた伊勢の画僧・月僊

2021/7/6  

月僊「鍾馗図」独庵宗譲賛 水戸市立博物館蔵 水戸の三画人と呼ばれる林十江、立原杏所、萩谷セン喬の3人が、そろって影響を受けたとされるのが、伊勢の画僧・月僊(1741-1809)である。月僊は名古屋に生 ...

近世水戸の南蘋派・宮部雲錦と栗田長珉

2021/7/6  

宮部雲錦 左:「山水図」、右:「江村帰漁図」 宝暦年間(1751-1764)になると、長崎に来航した沈南蘋が伝えた新しい写実主義が全国的に影響を及ぼし、江戸では宋紫石をはじめとする多くの南蘋派の画家た ...

自らを雪舟十二世と称した桜井雪館

2021/7/6  

桜井雪館「神農伏義図」(二幅対)水戸市立博物館蔵 磯浜(現在の大洗町)に生まれた桜井雪館(1715-1790)は、雪舟に私淑し、江戸に出て画塾を開き、門弟は2百余人を数えたという。雪館の父・桜井担も画 ...

建長寺の僧となりのちに常州水戸に住んだ長柳斎(可卜)

2021/7/6  

長柳斎「巣父図」神奈川県立歴史博物館蔵 祥啓の門弟のひとりに、建長寺の僧となり、のちに常州水戸に住んだ長柳斎(不明-不明)がいる。最初の画史といわれる『丹青若木集』によると、祥啓とその周辺の系譜のなか ...

遠藤香村に師事し、晩年は東京で活動した渡辺東郊

2021/7/6  

渡辺東郊「唐子図」 渡辺東郊(1848-不明)は、会津若松城下屋敷町に生まれた。祖父光蔵は、武をもってきこえ、特に柔術をよくし、屋敷内に修練所を設けて多くの青年を薫陶していた。しかし、東郊は、生来虚弱 ...

和歌もよくした四条派の星暁村

2021/7/6  

星暁村「琴棋書画図屏風」 星暁村は、会津若松城下の城郭外、当時の下町にあたる融通寺町の商家に生まれた。文雅を好み、商売は好まず、幼くして遠藤香村の門に入り、30余年にわたって香村のもとで四条派の技法を ...




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