洋画家

大正期に文展・帝展に出品した石川県の洋画家

2023/3/20  

伊東哲「高原」石川県立美術館蔵 大正期に入ると、石川県出身の洋画家たちのなかでも、東京美術学校出身の画家たちを中心に、文展・帝展で入選、入賞する画家たちが出てくる。大正5年第10回文展では伊東哲(18 ...

伊藤博文の両親の肖像画を描いて名声を博した早田楽斎

2023/3/15  

早田楽斎「大田美濃里肖像」金沢大学医学部記念館蔵 早田楽斎(1872-1946)は、加賀藩士の家に生まれ、幼いころから南画家の青山観水について画を学んだ。石川県専門学校に入学して得田耕と出会い、その才 ...

石川県の初期洋画壇に大きな足跡を残した佐々木三六

2023/3/13  

佐々木三六「教室」 福井市に生まれた佐々木三六(1860-1928)は、父親の転勤に伴い上京し、その後、語学修得のためイタリアに留学し、トリノ府皇国美術学校で図画と油絵を学んだ。帰国後は内務省勤務など ...

金城画壇の発足

2023/3/6  

山科杏亭「朝霧図」石川県立美術館蔵 大正期に入ると、それまで石川県画壇で大きな影響力を持っていた北陸絵画協会の活動がマンネリ化していき、新鮮味が薄れ、画壇はやや停滞気味になっていた。中央では、文展が帝 ...

戦後の富山洋画界の指導的役割を果たした東一雄

2022/11/14  

東一雄「耕到天」 富山県上新川郡広田村(現在の富山市広田)に生まれた東一雄(1910-2000)は、はじめ富山商業学校に入学したが、同年富山県師範学校に移り安岡信義に学んだ。26歳の時に文部省中学校教 ...

富山県展創立に尽力した杉山司七、長島勝正

2022/11/11  

荒谷直之介「水郷(十二町潟)」 昭和21年、杉山司七、長島勝正、荒谷直之介、小坂勝人、村井辰夫、紺谷英儀らが中心となり、富山県美術文化協会が発足、同年第1回富山県展が開催された。 県展創立に大きな役割 ...

富山でいち早く前衛活動を展開した佐藤洋

2022/11/9  

佐藤洋「45-作品A」 佐藤洋(1908-1987)は、山形県鶴岡市に生まれ、富山薬学専門学校(現在の富山大学薬学部)に入学したが、肺結核のため2年間休学し、その間に絵を描きはじめた。休学中の昭和7年 ...

富山初の洋画団体「北国洋画協会」を結成した改井徳寛

2022/11/7  

改井徳寛「RANTOZATSU NO GAI」射水市立大門小学校蔵 富山県の洋画史において、大正6年に改井徳寛(1895-1951)、村井盈人(1899-1976)らによって結成された「北国洋画協会」 ...

砺波の美術教育の中心として活動した川辺外治

2022/11/4  

川辺外治「残春」 富山師範学校(現在の富山大学教育学部)で曽根末次郎に学んだ川辺外治(1901-1983)は、同校卒業後は福野小学校に勤務したのち東京に出向、太平洋美術学校夜間部専科に入学して油彩を学 ...

安岡信義、曽根末次郎ら富山の美術文化振興に主導的な働きを果たした美術教師たち

2022/11/2  

曽根末次郎「旧連隊跡」富山大学蔵 明治・大正から昭和前期にかけて、富山県内の旧制中学校などに在任した美術教師は、富山の美術文化振興に主導的な働きを果たした。特に、美術教師の育成を目的とした富山師範学校 ...

富山県人最初の洋画家・田部英嘉と富山の初期洋画家

2022/10/31  

田部英嘉「婦人像」 田部英嘉(不明-1888)は、富山県上新川郡奥田村(現在の富山市)に生まれた。少年のころから絵を好んでいたが、絵を学ぶために遊学することは許されないと思い、昭和18年頃書き置きをし ...

自然への共感を基底とする抽象画を描き続けた末松正樹

2022/7/4  

末松正樹「回想」新潟市美術館蔵 末松正樹(1908-1997)は、新潟県北蒲原郡新発田町(現在の新発田市)に生まれた。父親の転職に伴い各地を転々とし、新潟中学、宮崎中学などを経て山口高等学校文科に学ん ...

絵画、写真、批評など多彩な創作活動を行ない戦後日本の前衛運動に一時期を画した阿部展也

2022/7/1  

阿部展也「作品」新潟市美術館蔵 阿部展也(1912-1971)は、新潟県中蒲原郡五泉町(現在の五泉市)に生まれ、生後まもなく小須戸町の母の実家に預けられ祖父母のもとで育ち、学齢期の7歳になって東京の両 ...

竹谷富士雄ら昭和期の在野団体で活躍した新潟の洋画家

2022/6/29  

竹谷富士雄「モンマルトルの暮色」新潟市美術館蔵 昭和に入ってからの日本の洋画界は、ヨーロッパの美術動向を敏感に反映し、昭和6年に独立美術協会が、昭和11年には新制作派協会(現在の新制作協会)が結成され ...

笹岡了一ら昭和期の官展系で活躍した新潟の洋画家

2022/6/27  

笹岡了一「ヤコブと天使の斗い」新潟市美術館蔵 戦前から戦後にかけて活躍した新潟県出身の官展系の洋画家としては、光風会の笹岡了一、新保兵次郎、大桃寛、小島清雄、一水会の安宅乕雄、示現会の創立に参加した清 ...

女性洋画家の草分けの一人として活躍した峰村リツ子

2022/6/24  

峰村リツ子「女の肖像」新潟市美術館蔵 新潟市沼垂で味噌の醸造業を営む家に生まれた峰村リツ子(1907-1995)は、高等女学校を卒業後、大正14年頃に上京し、太平洋画会研究所に学んだ。昭和3年から二科 ...




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