日本画家

船場派を率いる先達の役割を果たした西山完瑛

2025/3/31  

西山完瑛「鸚鵡図」 西山完瑛(1834-1897)は、四条派の西山芳園の子として江戸後期の大坂に生まれた。父の芳園は、大坂に四条派を流行らせたとされる画家で、完瑛もその伝統を受け継ぎ、温雅で洒脱な人物 ...

平井直水、大塚春嶺ら深田直城の門人

2025/3/28  

平井直水「梅花孔雀図」 平井直水(1860-不明)は、30歳で画家を志し深田直城に師事した。孔雀を描くのを得意とし、日本絵画協会などで受賞を重ね、明治40年に日本初の官展として開設された文展の第1回展 ...

大阪四条派の重鎮として後進を育成した深田直城

2025/3/26  

深田直城「水辺芦雁・雪中舩泊」 深田直城(1861-1947)は、近江国の膳所藩士の家に生まれた。8歳の時に京都に出て絵画を習いはじめ、14歳で父の友人である加島菱洲に洋画を学び、翌年森川曽文に師事し ...

終生「船場の絵描き」として生きた庭山耕園

2025/3/24  

庭山耕園「舞楽図」 庭山耕園(1869-1942)は、現在の兵庫県姫路市に生まれた。庭山家は代々姫路藩の酒井家に仕えており、父は大坂の蔵屋敷の仕事に携わっていたが、明治初年の廃藩で職を失ったため家族で ...

各地を転々とし追憶の風景を描き続けた不染鉄

2024/7/5  

不染鉄「漁村」 不染鉄(1891-1976)は、東京小石川の光円寺住職の子として生まれた。浄土宗の名門・私立芝中学校に入学したが、素行不良のため放校となり、攻玉社中学校に転校したが、中学卒業後も進路が ...

有識故実に基づく歴史画を得意とし「日蓮聖人絵伝」を身延山久遠寺に奉納にした植中直斎

2024/12/11  

植中直斎「賜豊御酒」 植中直斎(1885-1977)は、奈良県天理市山田町に生まれた。はじめ大阪の深田直城の画塾に学び、明治38年上京して橋本雅邦の門に入った。明治40年東京勧業博覧会で2等賞を受賞し ...

日本自由画壇を結成に参加した庄田鶴友

2024/6/17  

庄田鶴友「懸崖ニ倚ル木炭増産」 庄田鶴友(1879-1948)は、奈良県添上郡柳生村に生まれ、京都市立美術工芸学校絵画科を卒業後、山元春挙に師事した。明治32年から35年まで兵役につき、明治36年に第 ...

故郷姫路の風物やそこで暮らす人々を画面いっぱいに描いて異彩を放った丸投三代吉

2024/5/13  

丸投三代吉「鄙歌」姫路市立美術館蔵 丸投三代吉(1911-1991)は、兵庫県飾磨郡広村ノ内広畑(現在の姫路市広畑区)に生まれた。小学校時代に近所の画家に画の手ほどきを受け、卒業後に画家を志したが叶わ ...

生涯を通じて少女をモチーフとした三谷十糸子

2024/12/14  

三谷十糸子「猫と少女」兵庫県立美術館蔵 三谷十糸子(1904-1992)は、兵庫県加古郡(現在の高砂市)の医師の子として生まれた。兵庫県立第一高等女学校卒業後は女子美術専門学校(現在の女子美術大学)日 ...

青龍社の中心メンバーとして活躍した加納三楽輝

2024/3/25  

加納三楽輝「海の市日」兵庫県立美術館蔵 加納三楽輝(1898-1981)は、兵庫県有馬町に生まれた。はじめ京都で山元春挙に学び、大正8年に上京して山村耕花(参考)に師事した。昭和3年「豊起」の号で第1 ...

濱田観ら竹内栖鳳に学んだ兵庫県ゆかりの日本画家

2024/3/22  

濱田観「花芥子」姫路市立美術館蔵 京都で竹内栖鳳に師事した兵庫県ゆかりの日本画家としては、橋本関雪、森月城、三木翠山、立脇泰山、村上華岳のほか、宮崎翠濤、松井香瑤、土肥蒼樹、山本紅雲、濱田観、中田晃陽 ...

郷里姫路で「農」のある風景を描き続けた森崎伯霊

2024/3/20  

森崎伯霊「澄秋」 森崎伯霊(1899-1992)は、兵庫県飾磨郡下中島村(現在の姫路市飾磨区中島)の農家に生まれた。少年のころから画家を目指していたが、近隣の寺の住職に手ほどきを受けた程度で、農業を手 ...

大正期の大阪での女性画家ブームのなか、島成園らとともに多彩な活動をした岡本更園

2024/12/11  

岡本更園「初盆」 岡本更園(1895-不明)は、摂津国有馬郡名塩村(現在の兵庫県西宮市)に生まれた。姉が嫁いだ日本画家の岡本大更(参考)の家に寄寓し、16歳の時から義兄の更彩画塾で学んだ。大正3年に1 ...

妖艶で官能的な女性表現が注目された岡本神草

2024/12/11  

岡本神草「口紅」京都市立芸術大学芸術資料館蔵 岡本神草(1894-1933)は、兵庫県神戸市に生まれた。大正4年、京都市立美術工芸学校を卒業後、京都市立絵画専門学校(現在の京都市立芸術大学)に進学した ...

端正な女性像に回帰して帝展で注目された谷角日沙春

2024/12/11  

谷角日沙春「寵人」京都国立近代美術館蔵 谷角日沙春(1893-1971)は、兵庫県美方郡新温泉町諸寄に生まれた。小学校を出て父の回漕業を手伝い、その後も漁師や水手などをしながら画を独学した。20歳の時 ...

簡素な画面構成で存在感ある女性像を描いた寺島紫明

2024/12/11  

寺島紫明「爪」 寺島紫明(1892-1975)は、兵庫県明石市に生まれた。少年時代から文学に傾倒し、寺島玉簾のペンネームで「少年倶楽部」などの雑誌に応募し入選した。17歳で文学を志して上京したと思われ ...




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