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各地を転々とし追憶の風景を描き続けた不染鉄
2024/7/5
不染鉄「漁村」 不染鉄(1891-1976)は、東京小石川の光円寺住職の子として生まれた。浄土宗の名門・私立芝中学校に入学したが、素行不良のため放校となり、攻玉社中学校に転校したが、中学卒業後も進路が ...
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有識故実に基づく歴史画を得意とし「日蓮聖人絵伝」を身延山久遠寺に奉納にした植中直斎
2024/6/19
植中直斎「賜豊御酒」 植中直斎(1885-1977)は、奈良県天理市山田町に生まれた。はじめ大阪の深田直城の画塾に学び、明治38年上京して橋本雅邦の門に入った。明治40年東京勧業博覧会で2等賞を受賞し ...
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日本自由画壇を結成に参加した庄田鶴友
2024/6/17
庄田鶴友「懸崖ニ倚ル木炭増産」 庄田鶴友(1879-1948)は、奈良県添上郡柳生村に生まれ、京都市立美術工芸学校絵画科を卒業後、山元春挙に師事した。明治32年から35年まで兵役につき、明治36年に第 ...
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故郷姫路の風物やそこで暮らす人々を画面いっぱいに描いて異彩を放った丸投三代吉
2024/5/13
丸投三代吉「鄙歌」姫路市立美術館蔵 丸投三代吉(1911-1991)は、兵庫県飾磨郡広村ノ内広畑(現在の姫路市広畑区)に生まれた。小学校時代に近所の画家に画の手ほどきを受け、卒業後に画家を志したが叶わ ...
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生涯を通じて少女をモチーフとした三谷十糸子
2024/4/26
三谷十糸子「猫と少女」兵庫県立美術館蔵 三谷十糸子(1904-1992)は、兵庫県加古郡(現在の高砂市)の医師の子として生まれた。兵庫県立第一高等女学校卒業後は女子美術専門学校(現在の女子美術大学)日 ...
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青龍社の中心メンバーとして活躍した加納三楽輝
2024/3/25
加納三楽輝「海の市日」兵庫県立美術館蔵 加納三楽輝(1898-1981)は、兵庫県有馬町に生まれた。はじめ京都で山元春挙に学び、大正8年に上京して山村耕花(参考)に師事した。昭和3年「豊起」の号で第1 ...
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濱田観ら竹内栖鳳に学んだ兵庫県ゆかりの日本画家
2024/3/22
濱田観「花芥子」姫路市立美術館蔵 京都で竹内栖鳳に師事した兵庫県ゆかりの日本画家としては、橋本関雪、森月城、三木翠山、立脇泰山、村上華岳のほか、宮崎翠濤、松井香瑤、土肥蒼樹、山本紅雲、濱田観、中田晃陽 ...
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郷里姫路で「農」のある風景を描き続けた森崎伯霊
2024/3/20
森崎伯霊「澄秋」 森崎伯霊(1899-1992)は、兵庫県飾磨郡下中島村(現在の姫路市飾磨区中島)の農家に生まれた。少年のころから画家を目指していたが、近隣の寺の住職に手ほどきを受けた程度で、農業を手 ...
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大正期の大阪での女性画家ブームのなか、島成園らとともに多彩な活動をした岡本更園
2024/3/18
岡本更園「初盆」 岡本更園(1895-不明)は、摂津国有馬郡名塩村(現在の兵庫県西宮市)に生まれた。姉が嫁いだ日本画家の岡本大更(参考)の家に寄寓し、16歳の時から義兄の更彩画塾で学んだ。大正3年に1 ...
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妖艶で官能的な女性表現が注目された岡本神草
2024/3/15
岡本神草「口紅」京都市立芸術大学芸術資料館蔵 岡本神草(1894-1933)は、兵庫県神戸市に生まれた。大正4年、京都市立美術工芸学校を卒業後、京都市立絵画専門学校(現在の京都市立芸術大学)に進学した ...
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端正な女性像に回帰して帝展で注目された谷角日沙春
2024/3/13
谷角日沙春「寵人」京都国立近代美術館蔵 谷角日沙春(1893-1971)は、兵庫県美方郡新温泉町諸寄に生まれた。小学校を出て父の回漕業を手伝い、その後も漁師や水手などをしながら画を独学した。20歳の時 ...
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簡素な画面構成で存在感ある女性像を描いた寺島紫明
2024/3/11
寺島紫明「爪」 寺島紫明(1892-1975)は、兵庫県明石市に生まれた。少年時代から文学に傾倒し、寺島玉簾のペンネームで「少年倶楽部」などの雑誌に応募し入選した。17歳で文学を志して上京したと思われ ...
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潜水艦に乗り込み魚類の生態を観察した大野麦風
2024/3/6
大野麦風「マダイ」(版画) 大野麦風(1888-1976)は、東京に生まれ、洋画家の長原孝太郎に学んだ。明治42年第3回文展で初入選し、以後、白馬会、太平洋画会、光風会など洋画団体の展覧会に出品した。 ...
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国画創作協会などの新しい動きに共鳴し日本画と西洋画を融合した実験的技法を模索した山下摩起
2024/3/4
山下摩起「雪」 山下摩起(1890-1973)は、兵庫県有馬町の旅館「下大坊」の長男に生まれた。京都市立美術工芸学校、京都市立絵画専門学校に学び、在学中に文展初入選を果たした。卒業後は西宮に移り、文展 ...
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文展を離れ国画創作協会を結成した村上華岳
2024/3/4
村上華岳「夜桜之図」京都国立近代美術館蔵 村上華岳(1888-1939)は、大阪市に生まれ、16歳の時に叔母の婚家である村上家の養子となり神戸花隈で育った。明治40年、京都市立美術工芸学校を卒業して専 ...
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兵庫県画壇の重鎮として活躍した立脇泰山
2024/2/28
立脇泰山「黄昏」京都市立芸術大学芸術資料館蔵 立脇泰山(1886-1970)は、兵庫県美方郡浜坂町(現在の新温泉町)に生まれた。幼いころから画を好み、京都に出て京都市美術工芸学校(現在の京都市立芸術大 ...