動物画

市川其融ら鈴木其一の流れを汲む画人

2024/1/17  

市川其融「四季草花虫図」 酒井抱一の実質的な後継者となった鈴木其一は、抱一没後に自ら願い出て酒井家に一代絵師として仕えた。しかし、表向きは酒井家の御用絵師だったが、パトロンを得ることも認められていたよ ...

抱一と交わり俳諧もよくした茶屋の主人・松本交山

2024/1/15  

松本交山「百蝶図」井政蔵 松本交山(1784-1866)は、江戸深川の富岡八幡境内の二軒茶屋の一軒「松本」の主人だったが、家業を弟に譲り、境内に別宅七草庵を構え、祝髪して亀交山とも称した。画を谷文晁に ...

風雅を好んだ姫路藩主・酒井宗雅

2024/1/5  

左:酒井宗雅「兎図」兵庫県立歴史博物館蔵、右:酒井宗雅「石楠花に山鳩図」 酒井宗雅(1755-1790)は、名を忠以といい、姫路藩主酒井忠恭の嫡子・酒井忠仰の長男として姫路藩の江戸藩邸に生まれた。酒井 ...

文展を離れ日本自由画壇の結成に参加した渡辺公観

2023/10/6  

渡辺公観「柳鷺図」滋賀県立美術館蔵 渡辺公観(1877-1938)は、大津鍵屋町(現在の大津市)に生まれた。父親は円満院門跡の侍医をつとめていた。円満院門跡は当時、大津における文化人の後援者的存在だっ ...

近江ゆかりの山元春挙の門人

2023/9/27  

斎藤紫山「夏野」滋賀県立美術館蔵 山元春挙は、京都市立美術工芸学校、京都市立絵画専門学校で教鞭をとって多くの教え子を育て、明治33年からは画塾・同攻会(のちに早苗会と改称)を結成して後進の指導にあたっ ...

近代京都画壇の黎明期に活躍した岸派四代・岸竹堂

2023/8/21  

岸竹堂「虎図」滋賀県立美術館蔵 岸竹堂(1826-1897)は、彦根藩士の家に生まれ、11歳から地元の狩野派・中島安泰(不明-不明)に画を学んだ。その後、師の安泰から京都でよい師を求めるよう勧められ、 ...

14代にわたり彦根藩主をつとめた井伊家の画人

2023/7/12  

井伊直幸(英)「馬図」 井伊家は、初代直政から最後となった17代藩主直憲まで14代にわたり彦根藩主をつとめたが、そのなかで画を嗜み、作品を残している藩主としては、6代藩主直恒、9代藩主直惟、13代藩主 ...

六芸に通じた才人で蕉門十哲に数えられた森川許六

2023/7/10  

伝・森川許六「牡丹唐獅子図」(部分) 江戸時代の早い時期に活躍した彦根の画人としては、森川許六(1656-1715)がいる。許六は彦根藩士の子として彦根城下に生まれ、若いころから漢詩を学び、画は江戸の ...

教育者や本草学者としても知られた岡不崩

2023/6/7  

岡不崩「群蝶図」 岡不崩(1869-1940)は、越前大野藩士の長男として福井県大野町(現在の大野市)に生まれた。幼いころに両親を亡くし、祖母の弟をたよって上京、その後狩野友信や狩野芳崖(参考)に師事 ...

父又兵衛の跡を継ぎ福井藩につかえた岩佐勝重

2023/5/8  

岩佐勝重「猿猴芦雁図」東京国立博物館蔵 岩佐又兵衛没後は、子の岩佐勝重(不明-1673)が岩佐派を継いで、狩野派と並んで福井藩の御用絵師として、福井城障壁画の制作などを手がけた。しかし、その活動は専ら ...




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