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江戸時代を中心に明治中頃くらいまでに活動していた各地の画家を調査し、都道府県別に紹介しています。ただいま近畿地方を探索中。

群馬県内外43カ所の寺院に天井画を描いた林青山

2021/7/5  

群馬県利根郡桃野村上津(現在のみなかみ町上津)に生まれた林青山(1847-1933)は、6歳で藤岡の法橋重信の門に入り、絵の勉強をはじめ、13歳の時に湯の原村(現在の新治村)の林豊山に師事し、また華道 ...

郷土画家として多くの後進を育てた青木翠山と利根沼田の門人

2021/7/5  

青木翠山(1842-1896)は、沼田藩士の長男として、利根郡沼田(現在の群馬県沼田市西原新町)に生まれた。幼いころから平等寺の住職・井上無蓋に絵を学び、紙凧や羽子板に絵を描いて家計を助けたという。そ ...

群馬師範学校の生徒実習に鉛筆画を導入した武居梅坡

2021/7/5  

武居梅坡(1831-1905)は、高崎新田町に生まれた。幼いころから画を好み、6歳のころには草双紙などの挿絵を模写することを娯しみとしていたという。12歳の時に高崎藩士で南蘋派の矢島乾庵に学び、18歳 ...

明治維新後は郷里伊勢崎の地方教育に尽力した松本宏洞

2021/7/5  

松本宏洞(1827-1911)は、佐波郡大正寺村(現在の伊勢崎市大正寺町)の名族の家に生まれた。7歳から書をはじめ、10歳で儒教の経典である五経を素読したといわれる。21歳の時に江戸に出て、中澤雪城に ...

若くして高崎藩を脱藩し諸国を旅した矢島群芳

2021/7/5  

高崎藩士・矢島兵左衛門定喜の子として江戸藩邸に生まれた矢島群芳(1798-1869)は、幼いころから画を好み、はじめ大西圭斎に入門、のちに椿椿山に師事した。花鳥図を好み、特に鶴の描写を得意とした。 父 ...

上州南画の第一人者・金井烏洲

2021/7/5  

金井烏洲(1796-1857)は、佐位郡島村(現在の伊勢崎市境島村)の豪農の家に生まれた。父・萬戸は俳諧を嗜み、兄・莎邨も経史詩文に親しむという家庭環境のなか、幼いころから学問を身に付け、たびたび金井 ...

玉村宿で地方絵師として活躍した千輝玉斎

2021/7/5  

千輝玉斎(1790-1872)は、日光例幣使街道沿いの玉村宿(現在の群馬県佐波郡玉村町)で旅籠を営む一方、地方絵師として活躍した。群馬県吾妻郡中之条町竪町の町田家(染物屋)に生まれたと伝わっているが、 ...

館林を中心に東毛地方に多くの絵馬を残した北尾重光

2021/7/5  

江戸に生まれた北尾重光(1814-1883)は、北尾派の門に入り浮世絵を学び、法橋に叙された。25歳頃から館林城下に近い田町(館林市本町三丁目)に住み、求めに応じて画筆を振るい、のちに店舗を構えて各種 ...

近世高崎の三大画人のひとり・一椿斎芳輝

2021/7/5  

一椿斎芳輝(1808-1891)は江戸日本橋の町人の子として生まれた。幼いころから絵を好み、15、6歳の時に谷文晁の門に入り、北年と号した。その後、20歳頃に高崎の旅籠屋・田中勘右衛門の一人娘モヨの婿 ...

上州高崎の浮世絵師・青木周渓

2021/7/5  

青木周渓(1770-1845)は、上州高崎新紺屋町の染め物の上絵描きを生業とした上絵屋で、絵は浮世絵師・渓斎英泉に学んだ。「高崎談話」の文と挿絵を描き、「大信寺本堂の天井絵」や養蚕風俗画「養蚕草」など ...

晩年を上州藤岡で過ごした浮世絵師・菊川英山

2024/12/11  

菊川英山(1787-1867)は、江戸市ヶ谷の造り花屋「近江屋」の子として生まれ、狩野派の絵師の門人だった父に絵の手ほどきを受け、のちに鈴木南嶺に師事した。また、幼い時から親しかった葛飾北斎門下の魚屋 ...

上州南画の先駆者・柿沼山岳

2021/7/5  

柿沼山岳(1774-1859)は、安永3年、武蔵国加須(現在の埼玉県加須市)に生まれた。若いころ江戸に出て、亀田鵬斎に師事して漢学と画技を学んだと思われる。諸国遊歴ののち、32歳の時に上州に入り、上野 ...

遍歴と隠遁に終始した上州の画僧・風外慧薫

2021/7/5  

上野国碓氷郡土塩村(現在の群馬県安中市松井田町)に生まれた風外慧薫(1568-1654頃)は、幼いときに近くの禅寺に預けられたのが縁で禅僧となり、子持村(現在の渋川市)の雙林寺で長く修業をつんだ後、諸 ...

北関東の戦後版画運動を担った鈴木賢二

2021/7/6  

下都賀郡栃木町(現在の栃木市)に生まれた鈴木賢二(1906-1987)は、地元の中学校卒業後に上京、川端画学校に入った。翌年には東京美術学校彫刻科に入学、高村光雲について木彫を学んだ。在学中からプロレ ...

古川龍生ら栃木ゆかりの版画家

2021/7/6  

古川龍生(1893-1968)は、下都賀郡桑村大字羽川(現在の小山市)に生まれ、神奈川県葉山町に下宿して厨子開成中学に通った。卒業後は東京美術学校日本画科に進学し、結城素明に師事したが、卒業制作を最後 ...

創作版画運動の中心的役割をになった川上澄生

2025/3/27  

横浜に生まれた川上澄生(1895-1972)は、高校在学中から詩や木版画に親しみ、当時の詩人や版画家などから多くの影響を受けた。特に木下杢太郎の『和泉屋染物店』に掲載された伊上凡骨の木版口絵に惹かれ、 ...