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江戸時代を中心に明治中頃くらいまでに活動していた各地の画家を調査し、都道府県別に紹介しています。ただいま近畿地方を探索中。

下野国栃木の豪商との親交のなかで肉筆画の代表作「雪月花」を描いた喜多川歌麿

2024/12/11  

喜多川歌麿「雪月花」三部作のうち「深川の雪」 美人画の大家として知られる浮世絵師・喜多川歌麿(1753?-1806)の肉筆画の大作「深川の雪」(掲載作品)が、平成24年(2012)2月、60余年ぶりに ...

下野の南蘋派・宇都宮藩主の戸田忠翰

2021/7/6  

左:戸田忠翰「白鸚鵡図」右:戸田忠翰「雪竹兎図」板橋区立美術館蔵 南蘋派の画人として知られる宇都宮藩2代藩主・戸田忠翰(1761-1823)は、江戸に生まれ、38歳で家督を継ぎ、文化6年まで藩主をつと ...

谷文晁ら江戸の文人と交流し多彩な画事を展開した小泉斐

2021/7/6  

左:小泉斐「月下弾琴図」栃木県立博物館蔵右:小泉斐「唐美人図」栃木県立博物館蔵 下野国益子の神官の子として生まれた小泉斐(1770-1854)は、幼いころから画を好み、11歳で茂木に出店していた近江商 ...

下野に鮎画を中心とした画風を伝えた近江商人・島崎雲圃

2021/7/6  

島崎雲圃「鮎図」 近江商人のなかには、本格的に画家として活動したものもおり、島崎雲圃(1730-1805)もそのひとりである。雲圃の先々代にあたる初代利兵衛は、近江商人の家に生まれ、商域を関東にも広げ ...

狩野派の絵をよくした佐野藩主・堀田正衡

2021/7/6  

堀田正衡「山水図」栃木県立博物館蔵 下野の佐野藩六代藩主・堀田正敦(1758-1832)は、仙台藩主・伊達宗村の八男として生まれ、近江の堅田藩主・堀田正富の養子となり、天明6年に堅田藩主となった。文政 ...

江戸狩野隆盛の礎を築いた狩野興以と下野の狩野派

2021/7/6  

狩野興以「佐野渡圖屏風」(部分)出光美術館蔵 下野国出身の狩野派の絵師としては、足利の生まれとされる(伊豆出身とする説もある)の狩野興以(1569-1636)がいる。興以は、狩野永徳の息子光信の門人で ...

日光山の絵事に携わったやまと絵住吉派二代・住吉具慶

2021/7/6  

住吉具慶「洛中洛外図巻」(部分)東京国立博物館蔵提供:東京国立博物館研究情報アーカイブズ 日光東照宮の絵画御用には、狩野探幽、神田宗庭、木村了琢のほか、やまと絵住吉派の住吉具慶(1631-1705)も ...

日光山の絵仏師・神田宗庭と木村了琢

2021/7/6  

神田宗庭隆信「当麻曼荼羅図(華座段)」東京国立博物館蔵提供:東京国立博物館研究情報アーカイブズ 8世紀中頃に勝道上人によって開かれた霊地日光山には、多くの宗教的絵画が制作され奉納されたが、中世の絵師に ...

日光東照宮造営に携わり徳川家康像を描いた狩野探幽

2024/12/11  

左:狩野探幽「東照権現像(霊夢像)」寛永20年12月28日 栃木・輪王寺蔵 重要文化財右:狩野探幽「東照権現像(霊夢像)」寛永20年8月22日 栃木・輪王寺蔵 重要文化財 元和2年、徳川家康(1543 ...

宇都宮出身説がある関東水墨画を代表する画僧・祥啓

2021/7/6  

祥啓「山水図」東京国立博物館蔵画像提供:東京国立博物館 https://webarchives.tnm.jp/ 関東に本格的な水墨画をもたらした鎌倉五山建長寺の画僧・祥啓(不明-不明)は、はじめ同じ建 ...

狩野派の始祖・狩野正信と足利の武将画人・長尾一族

2021/7/6  

狩野正信「観瀑図」足利長林寺蔵 重要文化財 栃木県足利市の長林寺には、狩野派の始祖・狩野正信(1434?-1530?)の筆による「観瀑図」(掲載作品)が伝わっている。長林寺は、館林から転じて足利長尾氏 ...

水彩画家として初めて日本芸術院会員となった小堀進

2021/7/6  

小堀進「虹」茨城県近代美術館蔵 日本の水彩画は、幕末の安政年間にイギリスから来日したチャールズ・ワーグマンが、高橋由一や五姓田義松らに水彩技法を伝えたことに始まるが、当時の水彩画は、あくまでも油彩画の ...

ムンクから影響を受け版画制作をはじめた永瀬義郎

2025/3/27  

永瀬義郎「暮色」茨城県近代美術館蔵 明治末期から大正期にかけて起こった「創作版画運動」の代表的作家のひとりに、茨城県出身の永瀬義郎(1891-1978)がいる。創作版画運動とは、それまでの伝統的木版画 ...

宮本三郎らと二紀会を創立した栗原信

2021/7/6  

栗原信「リオデジャネイロ」茨城県近代美術館蔵 茨城県茨城町に生まれた栗原信(1894-1966)は、戦後宮本三郎らとともに二紀会を創立した画家として知られている。茨城師範学校を卒業後に教鞭をとりながら ...

欧州からの帰国後に東光会を創立、多くの後進を育成した熊岡美彦

2024/12/11  

  熊岡美彦「花」茨城県近代美術館蔵 熊岡美彦(1889-1944)は、茨城県の石岡に生まれた。生家は地元の素封家で、製糸業を営んでいた。石岡第一尋常小学校在学中は地元の南画家・鬼沢小蘭に学び、土浦中 ...

文展で「山羊の画家」として注目され、のちに風景画のスタイルを確立させた辻永

2021/7/6  

辻永「夾竹桃と山羊」茨城県近代美術館蔵 中村彝とほぼ同世代で、文展、帝展で活躍した茨城ゆかりの画家に辻永(1884-1974)がいる。辻は広島の生まれで、父の転勤の関係で生後7ケ月で水戸に移った。中村 ...

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