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司馬遼太郎『街道をゆく』の挿絵を担当した須田剋太
2024/7/24
須田剋太「仏像」 須田剋太(1906-1990)は、埼玉県吹上町(現在の鴻巣市)に生まれ、ほぼ独学で洋画を学んだ。30歳の時に文展に初入選し、昭和14年には同展で特選となった。昭和16年関西に移り、戦 ...
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明石の近世画人・岡田東虎と林半水
2023/12/20
岡田東虎「八相涅槃図」信州松本・宝栄寺蔵 岡田東虎(1755-1822)は、明石城下西本町(現在の明石市)の旅宿「井筒屋」の子として生まれた。はじめ西宮の勝部如春斎に学び、福原五岳にもつき、のちに大坂 ...
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官展を離れ孤高の宗教画家の道を歩んだ杉本哲郎
2023/10/16
杉本哲郎「欣求西方浄土」滋賀県立美術館蔵 杉本哲郎(1899-1985)は滋賀県大津市に生まれた。はじめ近隣に住んでいた日本画家の山田翠谷に画の手ほどきを受け、14歳の時に商業学校から京都市立工芸美術 ...
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截金仏画の追究と完成に生涯をささげた田中墨外
2023/6/12
田中墨外「十一面観音菩薩像」 田中墨外(1877-1957)は、福井県小浜市に生まれた。12、3歳の時に上京して神田に住み、20歳頃から橋本雅邦に師事して画を学んだ。雅邦没後は、当時絶滅の危機に瀕して ...
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笹岡了一ら昭和期の官展系で活躍した新潟の洋画家
2022/6/27
笹岡了一「ヤコブと天使の斗い」新潟市美術館蔵 戦前から戦後にかけて活躍した新潟県出身の官展系の洋画家としては、光風会の笹岡了一、新保兵次郎、大桃寛、小島清雄、一水会の安宅乕雄、示現会の創立に参加した清 ...
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西洋古典美術の研究を深め仏教美術に回帰した町田曲江
2021/12/11
町田曲江「三大門」(三幅) 町田曲江(1879-1967)は、下高井郡中野町(現在の中野市)の雑貨商を営む家に生まれた。少年の頃から、小学校の同級生だった菊池契月、金井一章らとともに渋温泉の児玉果亭に ...
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イコンと仏画を融合した独自の宗教画を確立した牧島如鳩
2021/7/6
牧島如鳩「医術」 牧島如鳩(1892-1975)は、南画家・牧島閑雲の長男として現在の足利市上渋垂町に生まれた。父が熱心なハリストス正教徒だったことから、如鳩も幼児洗礼を受け聖名パウエルを授けられた。 ...
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古典研究とインド体験による独自の仏画を完成させた荒井寛方
2021/7/6
荒井寛方「蓮葉観音」栃木県立美術館蔵 栃木県氏家町(現在のさくら市)に生まれた荒井寛方(1878-1945)は、明治32年に上京し、浮世絵師・水野年方に入門、歴史画、風俗画を学んだ。同門には鏑木清方、 ...
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日光山の絵仏師・神田宗庭と木村了琢
2021/7/6
神田宗庭隆信「当麻曼荼羅図(華座段)」東京国立博物館蔵提供:東京国立博物館研究情報アーカイブズ 8世紀中頃に勝道上人によって開かれた霊地日光山には、多くの宗教的絵画が制作され奉納されたが、中世の絵師に ...
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日本初のイコン画家・山下りん
2021/7/6
左:山下りん「主ノ入城(エルサレム入城)」、右:山下りん「聖神降臨(至聖三者の主日)」 常陸国笠間藩(現在の茨城県笠間市)の笠間藩士の家に生まれた山下りん(1857-1939)は、15歳の時に嫁入り話 ...