人物画

大正期の京都洋画壇で活躍した国松桂渓

2025/2/13  

国松桂渓「黄色マント着たる女」 国松桂渓(1884-1962)は、滋賀県栗太郎郡葉山村(現在の栗原町)に生まれた。中学校卒業後、京都に出て聖護院洋画研究所に入り浅井忠に師事し、その後、浅井忠を中心に創 ...

女性で最初の日本美術院同人となった小倉遊亀

2024/12/11  

小倉遊亀「家族達」滋賀県立美術館蔵 小倉遊亀(1895-2000)は、滋賀県滋賀郡大津丸屋町(現在の大津市中央1丁目)に生まれた。父親は大津で時計商を営んでいたが、遊亀が10歳の時、土木事業を興す野望 ...

湖北で農作業をしながら画を描いた片山雅洲

2023/9/4  

片山雅洲「菊慈童図」布施美術館蔵 片山雅洲(1872-1942)は、伊香郡藤西物部村(現在の滋賀県長浜市)の農家の長男として生まれた。高等小学校卒業後、昼は農作業に汗を流し、夜は浮世草紙を読み、葛飾北 ...

大津栄泉寺書院に画室を持った長谷川玉純

2023/9/1  

長谷川玉純「羅浮梅仙女図」滋賀県立美術館蔵 長谷川玉純(1863-1920)は、四条派の画人・長谷川玉峰の長男として京都に生まれた。弟も画家で、雅号を「玉粋」といった。兄弟の雅号は「純粋」の語を1字ず ...

昭和初期のプロレタリア美術運動の流れのなかで労働者を描いて高い評価を得た堀田清治

2023/6/23  

堀田清治「餓」福井県立美術館蔵 堀田清治(1898-1984)は、福井市に生まれ、中学卒業後に上京し、太平洋美術研究所で高間惣七に師事した。大正13年の第1回展から槐樹社に出品し、昭和6年に同会が解散 ...

大正期新興美術運動の中心人物として活動したが、三科展瓦解後は絵画制作から離れた木下秀一郎

2023/6/21  

木下秀一郎「土岡氏の夜像」 木下秀一郎(1896-1991)は、日本医学専門学校(現在の日本医科大学)で医学を学んでいたが、在学中から絵画制作を行い、大正9年に結成された大正期新興美術運動の始まりとさ ...

「日本的フォーヴ」と呼ばれた表現様式を展開した画家のひとりとして、淡泊な味わいを持つ独自の画境を開拓した鈴木千久馬

2023/6/19  

鈴木千久馬「なわとび」東京国立近代美術館蔵 鈴木千久馬(1894-1980)は、福井市に生まれ、旧制福井中学3年の時に一家で上京した。東京では黒田清輝が主宰する葵橋洋画研究所で学び、その後東京美術学校 ...

歴史人物画に優品を残した島田墨仙

2024/12/11  

島田墨仙「書聖道風」東京国立近代美術館蔵 島田墨仙(1867-1943)は、福井藩士で画人でもあった島田雪谷の二男として福井城下に生まれた。9歳頃から父雪谷について四条派を学び、父の没後は独学していた ...

越前曾我派の始祖とされる墨溪

2023/4/10  

墨溪「達磨像」真珠庵蔵 越前国(福井県)は元来、室町幕府の三菅領家のひとつである斯波氏が守護だったが、斯波氏の内紛に乗じて重臣の朝倉敏景が守護の座を奪い、本居を黒丸から一乗谷に移し、以後5代約100年 ...

煌びやかな人物表現を展開した高光一也

2025/3/27  

高光一也「フードの女Ⅰ」石川県立美術館蔵 高光一也(1907-1986)は、金沢市専称寺の住職の子として生まれ、石川県立工業学校図案絵画科に学んだ。同校卒業後は金沢市内の小学校の美術教師をしながら制作 ...

第二紀会(現在の二紀会)を創立するなど戦後の日本洋画壇をリードした宮本三郎

2024/12/14  

宮本三郎「婦女三容」小松市立宮本三郎美術館蔵 宮本三郎(1905-1974)は、小松市の農家に生まれ、旧制小松中学校に入学したが2年で中退し、画家を志して兄の住む神戸を経て上京、川端画学校洋画部に入学 ...

石川県で初めて裸婦デッサンを学べる洋画研究所を開設した飛鳥哲雄

2023/3/23  

飛鳥哲雄「手鏡」 飛鳥哲雄(1895-1997)は、金沢市に生まれ、石川県立工業学校図案絵画科を卒業し、東京美術学校に進学、同校卒業後は三越呉服店美術部に入社した。二科展に出品するなど活発な制作活動を ...

金城画壇展に情趣あふれる美人画を発表した紺谷光俊

2024/12/11  

紺谷光俊「化粧」培広庵コレクション 紺谷光俊(1890-1945)は、金沢市に生まれ、はじめ高村右暁に画の手ほどきを受け、大正初期から数年間京都に出て山元春挙に師事し、文展にも入選して中央画壇でも認め ...

東京美術学校卒業後に帰郷し、明治・大正・昭和期の石川の日本画界で中心となって活躍した武藤直信

2023/1/25  

武藤直信「楽」東京藝術大学蔵 武藤直信(1885-1971)は、石川県立工業学校図案絵画科を卒業後、東京美術学校日本画科に進み、郷土出身の島田佳矣に師事した。師の島田佳矣は、明治22年の東京美術学校開 ...

江戸時代中期に活躍した武人画家・矢田四如軒

2022/12/14  

矢田四如軒「秘岩摩図」金沢市真行寺蔵 矢田四如軒(1718-1794)は、加賀藩の年寄衆前田土佐守家の家老・矢田唯幻の二男として生まれ、兄が病死したため家督を継ぎ、前田土佐家の家老をつとめた。画につい ...

砺波の美術教育の中心として活動した川辺外治

2022/11/4  

川辺外治「残春」 富山師範学校(現在の富山大学教育学部)で曽根末次郎に学んだ川辺外治(1901-1983)は、同校卒業後は福野小学校に勤務したのち東京に出向、太平洋美術学校夜間部専科に入学して油彩を学 ...




© 2025 UAG美術家研究所 Powered by AFFINGER5

Amazon プライム対象