風景画

一貫して湖国風景を描き続けた岩本周煕

2023/10/24  

岩本周煕「八ツ淵滝」藤樹の里文化芸術会館蔵 岩本周熙(1900-1987)は、滋賀県高島郡剣熊村(現在の高島市)に生まれ、4歳頃に京都に移住した。大正13年に京都市立絵画専門学校を卒業し、その後は、同 ...

京都紫野大徳寺瑞峯院に大画面の襖絵を残した野添平米

2023/10/18  

野添平米「奥山の朝」滋賀県立美術館蔵 野添平米(1895-1980)は、滋賀県栗太郎下笠村(現在の草津市下笠町)の農家に生まれた。18歳の時に画家を志して京都に出て菊池芳文の門に入り、芳文没後は芳文の ...

在野精神を貫くため新興美術院を創設した茨木杉風

2023/10/13  

茨木杉風「彩雲」 茨木杉風(1898-1976)は、滋賀県蒲生郡八幡町(現在の近江八幡市)の海産物問屋梅田屋の4代目・茨木芳蔵の長男として生まれた。5代目を継いで家業に従事しながら独学で画を学んでいた ...

滋賀県美術作家協会の初代理事長をつとめた疋田春湖

2023/10/4  

疋田春湖「月ケ瀬」滋賀県立美術館蔵 疋田春湖(1891-1961)は、滋賀県膳所町(現在の大津市)に膳所藩士の子として生まれた。幼いころから画を好み、小学校卒業後、ちょうど京都から大津に移り住んでいた ...

世界平和を願い各国要人に富士の絵を贈った山元桜月

2023/9/29  

山元桜月「日枝山より琵琶湖を望む」(部分)滋賀県立美術館蔵 山元桜月(1887-1985)は、滋賀県大津市白玉町(現在の大津市浜町)に生まれた。山元春挙は叔父にあたる。16歳の時に春挙の門に入り「春汀 ...

風景画を追究した湖東の自然画家・邨松雲外

2023/9/8  

邨松雲外「海浜図」(部分)ツカモト資料館蔵 邨松雲外(1870-1938)は、滋賀県愛知郡小田苅村(現在の東近江市)に生まれた。13歳の時に神崎郡川並村の塚本家に奉公に出たが、生来画を描くことが好きで ...

一貫して「松」を作画活動の中心においた新道繁

2023/6/26  

新道繁「69-松」 新道繁(1907-1981)は、福井県板井郡(現在の坂井市)に生まれた。東京府工芸学校在学中から水彩画に親しみ、大正14年の第6回帝展で初入選し、その後も帝展、新文展に出品した。ま ...

大平広正ら福井の初期洋画家・図画教師

2023/6/16  

大平広正「大阪中ノ島 大阪淀川橋宿処ノ向岸」(写生) 大平広正(1858-1901)は、鯖江藩出口村(現在の鯖江市)に生まれ、中学卒業後は師範学校の図画教師をしていたが、画を学ぶために上京、本多錦吉郎 ...

金沢最後の文人墨客と呼ばれた小松砂丘

2023/3/10  

小松砂丘「白山山麓風景図」 小松砂丘(1896-1975)は、金沢市に生まれ、13歳で木地挽物師に徒弟奉公し、木地職人として挽物業に従事するかたわら、俳諧に親しみ、さらに、俳画、日本画、焼物、篆刻など ...

金城画壇の発足

2023/3/6  

山科杏亭「朝霧図」石川県立美術館蔵 大正期に入ると、それまで石川県画壇で大きな影響力を持っていた北陸絵画協会の活動がマンネリ化していき、新鮮味が薄れ、画壇はやや停滞気味になっていた。中央では、文展が帝 ...




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