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風景画を追究した湖東の自然画家・邨松雲外
2023/9/8
邨松雲外「海浜図」(部分)ツカモト資料館蔵 邨松雲外(1870-1938)は、滋賀県愛知郡小田苅村(現在の東近江市)に生まれた。13歳の時に神崎郡川並村の塚本家に奉公に出たが、生来画を描くことが好きで ...
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一貫して「松」を作画活動の中心においた新道繁
2023/6/26
新道繁「69-松」 新道繁(1907-1981)は、福井県板井郡(現在の坂井市)に生まれた。東京府工芸学校在学中から水彩画に親しみ、大正14年の第6回帝展で初入選し、その後も帝展、新文展に出品した。ま ...
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大平広正ら福井の初期洋画家・図画教師
2023/6/16
大平広正「大阪中ノ島 大阪淀川橋宿処ノ向岸」(写生) 大平広正(1858-1901)は、鯖江藩出口村(現在の鯖江市)に生まれ、中学卒業後は師範学校の図画教師をしていたが、画を学ぶために上京、本多錦吉郎 ...
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金沢最後の文人墨客と呼ばれた小松砂丘
2023/3/10
小松砂丘「白山山麓風景図」 小松砂丘(1896-1975)は、金沢市に生まれ、13歳で木地挽物師に徒弟奉公し、木地職人として挽物業に従事するかたわら、俳諧に親しみ、さらに、俳画、日本画、焼物、篆刻など ...
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金城画壇の発足
2023/3/6
山科杏亭「朝霧図」石川県立美術館蔵 大正期に入ると、それまで石川県画壇で大きな影響力を持っていた北陸絵画協会の活動がマンネリ化していき、新鮮味が薄れ、画壇はやや停滞気味になっていた。中央では、文展が帝 ...
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生涯白山を愛し、白山の画家と称された玉井敬泉
2023/2/24
玉井敬泉「山の秋」石川県立美術館蔵 玉井敬泉(1889-1960)は、金沢市下堤町に生まれた。生家は紅屋という染物屋で、日本画家の玉井紅嶙は実兄にあたる。敬泉も兄の影響で早くから画に興味を持ち、石川県 ...
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初期日本美術院展に出品した石川県の日本画家
2023/2/8
沢村冬岳「金沢風景雪月花」 明治24年、岡倉天心を会頭に革新的な日本画を目指した美術研究団体「日本青年絵画協会」が結成され、それが明治29年に「日本絵画協会」へと発展し、全国的な規模で絵画共進会を開催 ...
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山田敬中が中心となって設立した北陸絵画協会
2023/2/6
山田敬中「朝霧」山梨県立美術館蔵 明治31年頃、金沢で新しい日本画の団体・北陸絵画協会が結成された。これは、石川県立工業学校の教師として金沢に赴任していた山田敬中が中心となり、地元の画家たちが集結して ...
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山脇皜雲ら金沢工業学校の開校に際して図案絵画科教師として中央から招聘された日本画家
2023/9/28
山脇皜雲「廃寺」東京芸術大学蔵 明治20年、産業振興のための技術者を養成する機関として金沢工業学校が創立された。同校は、明治22年に石川県工業学校、明治34年に石川県立工業学校と改称され、以後、絵画、 ...
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戦後の富山洋画界の指導的役割を果たした東一雄
2022/11/14
東一雄「耕到天」 富山県上新川郡広田村(現在の富山市広田)に生まれた東一雄(1910-2000)は、はじめ富山商業学校に入学したが、同年富山県師範学校に移り安岡信義に学んだ。26歳の時に文部省中学校教 ...