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上州南画の第一人者・金井烏洲
2021/7/5
金井烏洲「米法山水図」米法とは、米点法ともいい、中国北宋の画家・米芾があみだし、その子・米友仁(米虎兒)によって継承された水墨画の描法で、輪郭線や色面ではなく、墨の筆点によって描く点描法のひとつ。本作 ...
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玉村宿で地方絵師として活躍した千輝玉斎
2021/7/5
千輝玉斎「豊年満作襖絵」(水争いの部分) 千輝玉斎「豊年満作襖絵」(田植えの部分)「豊年満作襖絵」は四枚仕立ての襖絵。万延元年の制作で、上野国の農民の暮らしぶりを伝えている。 千輝玉斎(1790-18 ...
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館林を中心に東毛地方に多くの絵馬を残した北尾重光
2021/7/5
北尾重光「大工図」館林市赤城神社当時の人々のくらしや生業の様子を描いた生業図は、北尾重光の絵馬の特徴のひとつで、かつての人々の生活の実情をうかがい知ることができる。 江戸に生まれた北尾重光(1814- ...
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近世高崎の三大画人のひとり・一椿斎芳輝
2021/7/5
一椿斎芳輝「初市(高崎・木屋)」 一椿斎芳輝(1808-1891)は江戸日本橋の町人の子として生まれた。幼いころから絵を好み、15、6歳の時に谷文晁の門に入り、北年と号した。その後、20歳頃に高崎の旅 ...
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上州高崎の浮世絵師・青木周渓
2021/7/5
青木周渓「片岡郡清水観音十日夜之光景」 青木周渓(1770-1845)は、上州高崎新紺屋町の染め物の上絵描きを生業とした上絵屋で、絵は浮世絵師・渓斎英泉に学んだ。「高崎談話」の文と挿絵を描き、「大信寺 ...
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晩年を上州藤岡で過ごした浮世絵師・菊川英山
2023/9/27
菊川英山「雪月花図」 菊川英山(1787-1867)は、江戸市ヶ谷の造り花屋「近江屋」の子として生まれ、狩野派の絵師の門人だった父に絵の手ほどきを受け、のちに鈴木南嶺に師事した。また、幼い時から親しか ...
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上州南画の先駆者・柿沼山岳
2021/7/5
柿沼山岳「鷹図」 柿沼山岳「龍図」 柿沼山岳(1774-1859)は、安永3年、武蔵国加須(現在の埼玉県加須市)に生まれた。若いころ江戸に出て、亀田鵬斎に師事して漢学と画技を学んだと思われる。諸国遊歴 ...
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遍歴と隠遁に終始した上州の画僧・風外慧薫
2021/7/5
風外慧薫「布袋図」 上野国碓氷郡土塩村(現在の群馬県安中市松井田町)に生まれた風外慧薫(1568-1654頃)は、幼いときに近くの禅寺に預けられたのが縁で禅僧となり、子持村(現在の渋川市)の雙林寺で長 ...
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北関東の戦後版画運動を担った鈴木賢二
2021/7/6
鈴木賢二「統一行動(大管法粉砕)」大管法(大学管理法案)に反対した学生たちが、1962年11月に大管法粉砕全国統一行動として決起した様子を描いている。 下都賀郡栃木町(現在の栃木市)に生まれた鈴木賢二 ...
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古川龍生ら栃木ゆかりの版画家
2021/7/6
古川龍生「昆虫戯画巻平和篇 豊年万作」栃木県立美術館蔵 古川龍生(1893-1968)は、下都賀郡桑村大字羽川(現在の小山市)に生まれ、神奈川県葉山町に下宿して厨子開成中学に通った。卒業後は東京美術学 ...