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大阪画壇を代表する画家として活躍した深田直城
2023/8/30
深田直城「紫式部調書之図」(部分) 深田直城(1861-1947)は、近江国膳所(現在の大津市)城下に生まれ、京都に出て四条派の森川曽文に師事した。曽文門下では三宅呉暁と双璧とされたという。明治15年 ...
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歴史人物画に優品を残した島田墨仙
2023/6/9
島田墨仙「書聖道風」東京国立近代美術館蔵 島田墨仙(1867-1943)は、福井藩士で画人でもあった島田雪谷の二男として福井城下に生まれた。9歳頃から父雪谷について四条派を学び、父の没後は独学していた ...
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帝展で注目され石川県画壇に新風を吹き込んだが45歳で没した田村彩天
2023/2/1
田村彩天「雨の白河」野間奉公会蔵 田村彩天(1889-1933)は、金沢市に生まれ、石川県立工業学校図案絵画科を卒業後、東京美術学校日本画科に進み、同校卒業後は寺崎広業に師事した。大正9年、第2回帝展 ...
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松岡映丘らの新興大和絵に共感し、古典に取材した作品を多く発表した吉田秋光
2023/1/30
吉田秋光「夏たつ頃」目黒雅叙園美術館蔵 吉田秋光(1887-1946)は、金沢区浅野町(現在の金沢市小橋町)に生まれ、石川県立工業学校図案絵画科を卒業後、東京美術学校日本画科に進学した。同期に同郷の安 ...
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銅版画家としても異彩をはなった日本画家・結城正明
2022/9/5
結城正明「富士巻狩」 結城正明(1834-1904)は、越中国富山柳町(現在の富山市柳町)で金沢藩士の子として生まれ、19歳で江戸に出て木挽町狩野家の狩野勝川院雅信に入門した。同門には狩野芳崖、橋本雅 ...
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退色しにくい「津端式絵具」を開発した津端道彦
2022/4/22
津端道彦「文武」 津端道彦(1868-1938)は、新潟県中魚沼郡外丸村(現在の津南町外丸本村)に生まれた。生家は酒造業を営んでおり「菊水」という銘柄の酒を造っていた。父の荘六は藍亭と号して南画を描い ...
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多くの門人を育て三条画人の名を高めた行田雲濤
2022/4/8
行田雲濤「神功皇后之図」 行田雲濤(1798-1853)は、蒲原郡一ノ木戸村(現在の三条市神明町)の神明宮の宮司の子として生まれ、40歳前後に父の跡を継いで神明宮の神官となった。早くに画技に目覚め、京 ...
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黒澤映画の衣裳考証でも名を高めた歴史画家・江崎孝坪
2021/12/13
江崎孝坪「手向け」 江崎孝坪(1904-1963)は、上伊那郡高遠町(現在の伊那市高遠)に生まれた。小学生のころから絵を描くことが好きで、14歳の頃に小学校を中退して上京、日本橋にある呉服の小物問屋・ ...
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25歳で夭折した新進の武者絵画家・長谷川石峯
2021/12/11
長谷川石峯「衣川戦陣図」(未完・絶筆) 長谷川石峯(1879-1904)は、下伊那郡喬木村阿島に生まれた。長谷川家は代々阿島に居住した同地方屈指の豪農で、明治維新後、父は戸長をつとめ、製糸業をはじめた ...
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松本に多くの作品を残した勤皇画人・浮田一蕙
2021/9/6
浮田一蕙「婚怪草紙」(部分) 松本地方の近代日本画の発展には、県外から来た2人の勤皇画人も重要な役割を果たした。ひとりは、2度にわたり京都から訪れた復古大和絵の浮田一蕙で、もうひとりは、伯耆国(鳥取県 ...