風俗図・日常風景

飄逸にしてモダンな画風で異彩を放った水越松南

2024/3/8  

水越松南「化粧」京都国立近代美術館蔵 水越松南(1888-1985)は、姫路藩の漢学者の子として神戸に生まれ、第一神戸中学校を中退して京都に出て谷口 香嶠(参考)に師事し、その後京都市立美術工芸学校図 ...

文展を離れ国画創作協会を結成した村上華岳

2024/3/4  

村上華岳「夜桜之図」京都国立近代美術館蔵 村上華岳(1888-1939)は、大阪市に生まれ、16歳の時に叔母の婚家である村上家の養子となり神戸花隈で育った。明治40年、京都市立美術工芸学校を卒業して専 ...

兵庫県画壇の重鎮として活躍した立脇泰山

2024/2/28  

立脇泰山「黄昏」京都市立芸術大学芸術資料館蔵 立脇泰山(1886-1970)は、兵庫県美方郡浜坂町(現在の新温泉町)に生まれた。幼いころから画を好み、京都に出て京都市美術工芸学校(現在の京都市立芸術大 ...

油彩画「南風」で一躍名を馳せ、その後は日本画、色彩研究、舞台美術など幅広い分野でマルチに活躍した和田三造

2024/2/12  

和田三造「南風」東京国立近代美術館蔵 和田三造(1883-1967)は、兵庫県朝来郡生野町(現在の朝来市)に生まれた。15歳の時に家族とともに福岡市に移ったが、翌年画家を志して福岡を出奔して上京、黒田 ...

彦根の歴史風景を記録画として描き残した上田道三

2023/11/23  

上田道三「明治六年 彦根土橋町辻の図」三階建かしわ屋、牛肉すき焼村田屋、彦根郵便局電話交換室 上田道三(1908-1984)は、彦根市に生まれ、尋常小学校6年の時に京都の義姉のもとに行き、その知人で日 ...

上村松篁らと創造美術を結成した沢宏靱

2023/11/20  

沢宏靱「牟始風呂」滋賀県立美術館蔵 沢宏靱(1905-1982)は、滋賀県坂田郡長浜町神戸(現在の長浜市)に生まれた。15歳の時に京都に出て西山翠嶂(参考)の内弟子となり、昭和6年に第12回帝展で初入 ...

湖国画壇の確立に尽力した西田恵泉

2023/11/15  

西田恵泉「家路」 西田恵泉(1902-1980)は、滋賀県栗太郡大宝村(現在の栗東町)に生まれた。京都に出て川北霞峰に2年間師事したのち、東京の日本美術学校日本画科に入学し、大正12年の同校卒業後は東 ...

女性で最初の日本美術院同人となった小倉遊亀

2023/10/10  

小倉遊亀「家族達」滋賀県立美術館蔵 小倉遊亀(1895-2000)は、滋賀県滋賀郡大津丸屋町(現在の大津市中央1丁目)に生まれた。父親は大津で時計商を営んでいたが、遊亀が10歳の時、土木事業を興す野望 ...

春挙に学び師風とは異なる多様な作品を残した柴田晩葉

2023/10/2  

柴田晩葉「江州盆踊」 柴田晩葉(1885~1942)は、滋賀県大津市新町に生まれた。父の孟教は、江戸の昌平坂学問所に学んだ漢学者で、水野忠弘が朝日山藩に転封された際、藩の儒者として藩主に伴って近江を訪 ...

井伊直弼の墓守に生涯をささげた彦根藩士・遠城謙道

2023/8/14  

遠城謙道 右:画賛「夏は又…」、左:画賛「三百年大祭典」 遠城謙道(1823-1901)は、彦根藩士の鉄砲足軽の子として生まれた。謙道が藩の足軽をつとめていた38歳の時、幕府の大老もつとめていた彦根藩 ...




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