風俗図・日常風景

女性で最初の日本美術院同人となった小倉遊亀

2023/10/10  

小倉遊亀「家族達」滋賀県立美術館蔵 小倉遊亀(1895-2000)は、滋賀県滋賀郡大津丸屋町(現在の大津市中央1丁目)に生まれた。父親は大津で時計商を営んでいたが、遊亀が10歳の時、土木事業を興す野望 ...

春挙に学び師風とは異なる多様な作品を残した柴田晩葉

2023/10/2  

柴田晩葉「江州盆踊」 柴田晩葉(1885~1942)は、滋賀県大津市新町に生まれた。父の孟教は、江戸の昌平坂学問所に学んだ漢学者で、水野忠弘が朝日山藩に転封された際、藩の儒者として藩主に伴って近江を訪 ...

井伊直弼の墓守に生涯をささげた彦根藩士・遠城謙道

2023/8/14  

遠城謙道 右:画賛「夏は又…」、左:画賛「三百年大祭典」 遠城謙道(1823-1901)は、彦根藩士の鉄砲足軽の子として生まれた。謙道が藩の足軽をつとめていた38歳の時、幕府の大老もつとめていた彦根藩 ...

近世初期風俗画を代表する傑作・彦根屏風

2023/7/7  

彦根屏風(左隻) 彦根屏風(右隻) 「彦根屏風」は、代々彦根藩主だった井伊家に伝来したことからこの名がある。江戸時代の寛永年間(1624-1644)の制作と考えられており、注文主は明らかになっていない ...

昭和初期のプロレタリア美術運動の流れのなかで労働者を描いて高い評価を得た堀田清治

2023/6/23  

堀田清治「餓」福井県立美術館蔵 堀田清治(1898-1984)は、福井市に生まれ、中学卒業後に上京し、太平洋美術研究所で高間惣七に師事した。大正13年の第1回展から槐樹社に出品し、昭和6年に同会が解散 ...

「日本的フォーヴ」と呼ばれた表現様式を展開した画家のひとりとして、淡泊な味わいを持つ独自の画境を開拓した鈴木千久馬

2023/6/19  

鈴木千久馬「なわとび」東京国立近代美術館蔵 鈴木千久馬(1894-1980)は、福井市に生まれ、旧制福井中学3年の時に一家で上京した。東京では黒田清輝が主宰する葵橋洋画研究所で学び、その後東京美術学校 ...

一世紀以上にわたり受け継がれた「夢楽洞万司」

2023/5/31  

初代夢楽洞万司「紅葉狩り」(部分) 「夢楽洞万司」は、一世紀以上にわたって受け継がれた絵師の雅号で、代々越前を中心に北陸地方で活躍した。明和から寛政期に活動した初代万司の万屋曽兵(または大岡曽平)は、 ...

狂画をもって知られた福井藩の居合術師範・高畠夢蝶

2023/5/22  

「福井藩十二カ月年中行事絵巻」7月 福井市立郷土歴史博物館蔵 高畠夢蝶(不明-不明)は、江戸後期の福井藩士で、福井藩の居合い師範の家に生まれた。藩の居合術師範をつとめるかたわら諸芸をよくし、なかでも狂 ...

諸派に学んだ自由な画風で人気を博した横山華山

2023/5/15  

横山華山「唐子図屏風」 横山華山(1781or1784-1837)は、江戸時代後期に京都で活躍した絵師で、画派に属さず、題材に合わせて自在に筆を操る自由な画風で人気を博した。一般に京都生まれとされてい ...

風俗画の分野に新境地を開き、浮世絵の開祖と称された岩佐又兵衛

2023/5/5  

岩佐又兵衛「花見遊楽図屏風」(部分) 岩佐又兵衛(1578-1650)は、大和絵と漢画を折衷したような独特の画風で風俗画の分野に新境地を開き、「浮世又兵衛」の異名をとり、一世を風靡した。浮世絵の祖、大 ...




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