画家略歴

ネット検索で出てこない画家 その4

田中實 たなか・みのる
明治2年7月9日常陸国笠間に生まれる。藩士・猪瀬虎之助義治の三男。幼名は龍太郎、後に田中氏を継ぎ名を實と改めた。別号に鉄齋、和堂、二波山人。幼い頃から画を好み、後に上京して滝和亭に師事した。絵画共進会、日本美術協会、青年絵画共進会、内国勧業博覧会等で多数受賞した。

玉手菊洲 たまて・きくしゅう
天保10年9月大阪生まれ。玉手棠洲の子。通称は治郎。父に画法を学び、明治15年夏、東山路木曽路を遊歴して上京した。絵画共進会開会に際し出品。北宗画に力を入れた。

田原梅谷 たわら・ばいこく
慶應元年2月生まれ。東京の人。名は和、字は致中、通称は銀次郎、別号に華堂。老川文蔵の子だが後に田原屋を継いだ。幼い頃に高林芳谷に南宗画を学び、さらに藤堂二州伯に学んだ。明治19年東洋絵画共進会で褒賞を受け、翌年絵画共進会で獨逸国皇室の御用品となった。

田鶴年 でん・かくねん
慶應元年5月江戸浅草今戸に生まれる。石工彫刻師で書画を好んだ。湧田定次郎の三男。通称豊太郎。幼き頃に石川氏を継ぎ、石工彫刻に就いた。東京石工組合設立に際して尽力した。また同業者とともに東京石工合資会社を創立し監査役を務めた。

都島雲香 ととり・うんこう
明治2年6月生まれ。都鳥英喜の妻。名は鈴子。14歳の時に野口小蘋の門に入って花鳥山水を習い、写生を好み花草をよくした。

文献:明治大正文學美術人名辭書




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