浮世絵師

高田敬輔に学び風俗画家として大成した月岡雪鼎

2023/10/3  

月岡雪鼎「唐美人画」奈良県立美術館蔵 月岡雪鼎(1710-1787)は、滋賀県蒲生郡大谷村(現在の日野町大谷)に生まれた。本姓は木田といい、号は信天翁、露仁斎などたくさんあるが、雪鼎がもっとも知られて ...

風俗画の分野に新境地を開き、浮世絵の開祖と称された岩佐又兵衛

2023/5/5  

岩佐又兵衛「花見遊楽図屏風」(部分) 岩佐又兵衛(1578-1650)は、大和絵と漢画を折衷したような独特の画風で風俗画の分野に新境地を開き、「浮世又兵衛」の異名をとり、一世を風靡した。浮世絵の祖、大 ...

藩政期の金沢の景観や町人・武士たちの暮らしぶりを主題にした挿絵を描いた巌如春

2023/2/10  

巌如春「七夕」(儀式風俗図繪より)金沢大学附属図書館蔵 巌如春(1868-1940)は、金沢市竪町の浮世絵師の家に生まれた。巌家は、祖父・父の二代続けて御用槍師を営んでいたが、父の甚蔵は廃藩によって槍 ...

松浦守美や尾竹三兄弟が手がけた越中富山の売薬版画

2022/9/7  

左:「明烏雪之曙」尾竹国一(尾竹越堂)右:「東都名所新吉原日本堤衣紋阪曙」松浦守美 富山町(現在の富山市)とその周辺地域は、江戸時代から売薬業が盛んで、日本一の産地だった。売薬商人は、販路拡大のために ...

美人画を通して明治中期の女性風俗を描いた楊洲周延

2023/9/28  

楊洲周延〔真美人〕十二「団扇を持って踊る婦人」 越後高田藩の江戸詰藩士の子として江戸に生まれた楊洲周延(1838-1912)は、はじめ歌川国芳の門人となり、国芳の没後は役者絵で人気だった豊原国周に師事 ...

戯作者として知られた浮世絵師・墨川亭雪麿

2022/4/4  

墨川亭雪麿「三味線を引く美人図」東京国立博物館蔵提供:東京国立博物館 墨川亭雪麿(1797-1856)は、越後国高田藩の江戸詰藩士の子として江戸に生まれた。藩主・榊原政養に仕えるかたわら、喜多川歌麿の ...

信州松本に流寓した江戸の人気浮世絵師・抱亭五清

2023/9/28  

左:抱亭五清「花籠と美人図」、右:「蛍狩り二美人図」 抱亭五清(不明-1835)は、葛飾北斎の門人で、北斎の下絵を描いていたとされる。当時、北斎門下の絵師たちは腕のたつものばかりだったが、そのなかでも ...

昭和の役者絵に新時代を築いた名取春仙

2023/9/27  

名取春仙「二世中村鴈治郎-紙屋政兵衛」 名取春仙(1886-1960)は、山梨県中巨摩郡明穂村(現在の南アルプス市)に生まれたが、生後間もなく父の事業の失敗により一家で東京に移り住んだ。幼いころから絵 ...

山梨県内に多くの肉筆画を残した浮世絵師・中澤年章

2021/7/5  

中澤年章「見立雪月花之内 五條橋の月」 山梨県巨摩郡布施村(現在の中央市)に生まれた中澤年章(1864-1924)は、22歳の時に上京して浮世絵師・月岡芳年に師事した。どのような経緯で芳年に入門したの ...

館林を中心に東毛地方に多くの絵馬を残した北尾重光

2021/7/5  

北尾重光「大工図」館林市赤城神社当時の人々のくらしや生業の様子を描いた生業図は、北尾重光の絵馬の特徴のひとつで、かつての人々の生活の実情をうかがい知ることができる。 江戸に生まれた北尾重光(1814- ...




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