画人伝・兵庫

詩的感覚の漂う純粋抽象を手掛けた津高和一

2024/5/27  

津高和一「転移」西宮市大谷記念美術館蔵 津高和一(1911-1995)は、大阪市に生まれ、幼少期に兵庫県西宮市の津高家の養子となった。16歳頃から詩作を始め個人詩誌「貎」を創刊、のちにシュルレアリスム ...

初期独立展で注目されたが28歳で早世した飯田操朗

2024/5/24  

飯田操朗「朝」兵庫県立美術館 飯田操朗(1908-1936)は、兵庫県姫路市に生まれた。はじめ信濃橋洋画研究所に学び、その後上京して太平洋画会研究所で学んだ。昭和6年の第1回独立美術協会展で入選を果た ...

個展中心に発表し諧謔的抽象表現で注目された菅創吉

2024/5/22  

菅創吉「回帰」 菅創吉(1905-1982)は、兵庫県姫路市に生まれた。はじめ神戸で日本画の手ほどきを受けたが、ほとんど独習で画家への道を歩んだ。20歳のころから雑誌の図版カットや政治漫画などを描いた ...

画業と並行して日本のグラフィックデザイン界の先駆者的役割を果たした今竹七郎

2024/5/20  

今竹七郎「3人姉妹」 今竹七郎(1905-2000)は、兵庫県神戸市に生まれた。早くからバウハウスの理念に共鳴してデザインに関心を持ち、昭和2年神戸大丸百貨店意匠部に入社、店内装飾、飾窓、催場構成、広 ...

「具体」を創立するなど戦前・戦後を通じて前衛美術運動をリードした吉原治良

2024/5/17  

吉原治良「作品」 吉原治良(1905-1972)は、大阪市の植物油問屋の二男として生まれ、中学時代から油絵を独習した。関西学院高等商業学部在学中に兵庫県武庫郡精道村(現在の芦屋市)に転居し、そこでパリ ...

日本の可愛いもの文化の元祖とされる松本かつぢ

2024/5/15  

松本かつぢ「みずうみのほとり」 松本かつぢ(1904-1986)は、兵庫県神戸市に生まれ、小学4年の終わりに家族とともに上京し神田猿楽町に住んだ。夏目漱石も出た名門・錦華小学校に転校し、同校卒業後は立 ...

故郷姫路の風物やそこで暮らす人々を画面いっぱいに描いて異彩を放った丸投三代吉

2024/5/13  

丸投三代吉「鄙歌」姫路市立美術館蔵 丸投三代吉(1911-1991)は、兵庫県飾磨郡広村ノ内広畑(現在の姫路市広畑区)に生まれた。小学校時代に近所の画家に画の手ほどきを受け、卒業後に画家を志したが叶わ ...

木、布、金属などを使ったアッサンブラージュで知られた杢田たけを

2024/5/10  

杢田たけを「感激の町」姫路市立美術館蔵 杢田たけを(1910-1987)は、兵庫県豊岡市に生まれた。家業の鉄工所を手伝いながら、はじめ小泉勝爾に日本画を学び、その後洋画に転じた。昭和10年第5回独立美 ...

芦屋市美術協会の創立に参加し芦屋市展の発展につとめた伊藤継郎

2024/5/8  

伊藤継郎「二人の司教」 伊藤継郎(1907-1994)は、大阪市に生まれ、16歳の時から松原三五郎が主宰する天彩画塾に学び、同塾閉鎖後は赤松麟作が主宰する赤松洋画塾(のちに赤松洋画研究所と改称)に入っ ...

姫路洋画壇の発展に尽くした尾田龍

2024/5/6  

尾田龍「平湊風景」姫路市立美術館蔵 尾田龍(1906-1992)は、兵庫県姫路市に生まれた。県立姫路中学校卒業後に上京して東京美術学校に学び、在学中から二科展や1930年協会展に入選を果たした。昭和1 ...




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