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江戸時代を中心に明治中頃くらいまでに活動していた各地の画家を調査し、都道府県別に紹介しています。ただいま滋賀県を探索中。

紫の糸で長い髪を束ね、大道を闊歩した鬼才・片山楊谷

2021/7/9  

片山楊谷「花王獣王図」鳥取県立博物館蔵 長崎の医師の家に生まれた片山楊谷(1760-1801)は、幼くして親を亡くし、画道で身を立てることを決意し、絵筆を携えて諸国を歴遊した。大坂、甲斐、江戸などを巡 ...

鳥取画壇の祖・土方稲嶺、鯉の名手と謳われた門人の黒田稲皐と小畑稲升

2021/7/9  

土方稲嶺「麝香花下悠々之図」 鳥取画壇の祖と称される土方稲嶺(1741-1807)は、鳥取に生まれ、江戸に出て宋紫石の門に入り南蘋派を学んだ。のちに京都に移り、一説には円山応挙に師事したとされる。寛政 ...

橋本秀峰ら鳥取の狩野派の絵師

2021/7/9  

左:橋本秀峰「野馬図」、右:二熊一笑「大江山図」 鳥取藩士だった橋本秀峰(1796-1883)は、文芸や書にも広く通じ、江戸の藩務のかたわら鍛冶橋の狩野探淵に師事し、野馬図を得意とした。鳥取出身で、は ...

根本幽峨と鳥取の門人

2021/7/9  

根本幽峨「琴棋書画図」 鳥取城下の商家に生まれた根本幽峨(1824-1866)は、江戸に出て沖一峨の門人となり狩野派の画法を修め、藩の御用絵師となった。多数の模本を残すとともに屏風や掛軸など多くの作品 ...

鳥取藩御用絵師・沖一峨と沖家

2021/7/9  

左:沖一峨「旭日鶴亀図」、右:沖探容「牡丹に鳥図」 初代鳥取藩主・池田光仲は、寛文6年に木挽町狩野家の門人だった沖清信を江戸詰絵師として登用した。当時は江戸幕府の体制が整い、政情も落ち着き、各藩も幕府 ...

森鴎外と原田直次郎

2023/9/26  

原田直次郎「騎龍観音」 明治の文豪・森鴎外(津和野町生まれ、1862-1922)は、陸軍軍医、小説家、翻訳家など多方面で活躍したが、美術においても大きな足跡を残している。軍医だった鴎外が美術と深く関わ ...

松江洋画研究所を設立して島根の美術振興に貢献した草光信成と木村義男

2021/7/9  

草光信成 三部試作「成長」のうち「手伝」 森本香谷、草光信成(1892-1970)、木村義男(1899-1985)を中心メンバーとして設立された松江洋画研究所は、大正末から昭和初期にかけて島根の洋画振 ...

島根の水彩画普及に尽力した森本香谷

2021/7/25  

森本香谷「浅間山」 明治38年、大下藤次郎、丸山晩霞らが開設した水彩画講習所は、各地で水彩講習会を行ない、全国的に水彩画ブームをひきおこした。明治44年には松江でも大下藤次郎を講師に迎えて水彩画講習会 ...

小豆澤碧湖にはじまる島根洋画

2023/9/28  

小豆澤碧湖「果物図」 島根の洋画は、横浜で写真と洋画を学んだ小豆澤碧湖(1848-1890頃)によってはじまった。松江の豪商の家に生まれ、はじめ中島来章に日本画を学んだ碧湖は、明治初期に上京し、写真家 ...

橋本明治ら島根出身の現代日本画家

2023/9/28  

橋本明治「鶴と遊ぶ」 昭和期に活躍した島根県出身の現代日本画家としては、まず橋本明治(1904-1991)が挙げられる。太い線描、明快な色彩を用いた橋本様式と呼ばれる独自の作風を展開し、日展で活躍、文 ...

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