yuagariart

江戸時代を中心に明治中頃くらいまでに活動していた各地の画家を調査し、都道府県別に紹介しています。ただいま近畿地方を探索中。

外光表現で文展に入選するも30歳で早世した渡辺亮輔

2021/7/6  

渡辺亮輔「樹陰」宮城県美術館蔵 宮城県松山町に生まれた渡辺亮輔は、中学校卒業後に上京し、東京美術学校西洋画撰科に入学した。1年後輩には青木繁や熊谷守一らがいた。在学中は、フランスから外光表現を移入した ...

高橋由一が描いた「宮城県庁門前図」

2023/9/27  

高橋由一「宮城県庁門前図」 宮城県と洋画との関わりについては、明治10年に宮城県上等裁判所検事として仙台に赴任してきた床次正精が、梶原昇と洋画を研究したことが記録に残っている。また、明治13年に宮城県 ...

現代的感覚の新しい日本画として高い評価を集めた太田聴雨

2023/9/27  

太田聴雨「星を見る女性」東京国立近代美術館蔵 明治29年仙台市二日町に生まれた太田聴雨は、東京で印刷工として働いていた父を頼って14歳で上京、上野桜木町の四条派の日本画家・内藤晴州の内弟子となった。し ...

仙台の浮世絵師・熊耳耕年

2019/7/16  

熊耳耕年「芭蕉の辻図」左端の店先が少し見えるのが、耕年の生家である仕立屋の大澤屋。そこにいる幼児が耕年自身。 仙台・芭蕉の辻の一角に店を構える仕立屋・大澤屋の二男として生まれた熊耳耕年は、裕福な幼年時 ...

京都で四条派を学んだ遠藤速雄

2020/3/6  

遠藤速雄「猿図」福島美術館蔵 遠藤速雄が生まれた慶応2年は、薩長同盟が成立し、幕末の政治的動乱が始まろうとしていた年だった。仙台藩士だった父・允信は、版籍奉還後、京都の平野神社の宮司として赴任、11歳 ...

旧派の重鎮として活躍した佐久間家の末流・佐久間鉄園

2019/7/16  

佐久間鉄園「亀上観音図」瑞巌寺蔵 明治に入り、政治改革によって旧秩序は廃止され、仙台藩も宮城県として一新された。維新後も漢学の素養は重んじられたため、南画は引き続き隆盛をみせたが、その一方で、代々藩の ...

明治の女子美術教育に大きく貢献した武村耕靄

2019/7/16  

武村耕靄「幼稚保育之図」お茶ノ水女子大学附属図書館蔵 東京女子師範学校で絵画と英語を教え、明治の女子美術教育に貢献した武村耕靄は、仙台藩士・武村仁佐衛門の長女として江戸仙台藩邸に生まれた。母の留勢子は ...

近世最大の鳥類図譜『堀田禽譜』を編さんした堀田正敦

2021/7/6  

堀田禽譜のうち「朝鮮おしどり」 提供:東京国立博物館 仙台藩六代藩主・伊達宗村の八男として仙台に生まれた堀田正敦は、近江の堅田藩主・堀田正富の養子となり、その後佐野に国替えとなり、佐野藩主をつとめた。 ...

仙台藩士で俳人の遠藤曰人が描いた「ぼんぼこ祭図」

2021/7/6  

遠藤曰人「ぽんぽこ祭図」仙台市博物館蔵 仙台の重要な祭礼のひとつに、陸奥国分寺に隣接する白山神社の「ぼんぼこ祭」がある。これは、秋の東照宮、大崎八幡宮の両大祭に拮抗する、春の城下の代表的祭礼で、伊達以 ...

菊田伊徳のラクダ図

2021/7/6  

菊田伊徳「駱駝図」 江戸時代、ラクダはゾウとならんで見世物として絶大な人気を博した動物だった。そのラクダが長崎に到着したのは文政4年(1821)のことだった。イラン産の雌雄2頭のラクダは、西国をまわっ ...

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