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江戸時代を中心に明治中頃くらいまでに活動していた各地の画家を調査し、都道府県別に紹介しています。ただいま近畿地方を探索中。

江戸で殺人を犯し逃亡先の長崎で画を学んだ島琴陵

2024/1/22  

島琴陵「海棠孔雀図」 島琴陵(1782-1862)の前半生はよく分かっていないが、もと南部藩士で、江戸で人を殺して出奔し、逃亡先の長崎で来舶清人らと交遊して画を学んだと伝わっている。長崎派の写実的な花 ...

抱一の後継者として画房・舫雨華庵を継いだ酒井鶯蒲

2024/1/19  

酒井鶯蒲「四季草花図雛屏風」 酒井抱一によって江戸に定着した光琳様式は、洗練の度を加えて江戸琳派に発展した。抱一のもとには作画の注文が殺到し、抱一の住居兼画房の「雨華庵」には、早世した一番弟子の鈴木蠣 ...

市川其融ら鈴木其一の流れを汲む画人

2024/1/17  

市川其融「四季草花虫図」 酒井抱一の実質的な後継者となった鈴木其一は、抱一没後に自ら願い出て酒井家に一代絵師として仕えた。しかし、表向きは酒井家の御用絵師だったが、パトロンを得ることも認められていたよ ...

抱一と交わり俳諧もよくした茶屋の主人・松本交山

2024/1/15  

松本交山「百蝶図」井政蔵 松本交山(1784-1866)は、江戸深川の富岡八幡境内の二軒茶屋の一軒「松本」の主人だったが、家業を弟に譲り、境内に別宅七草庵を構え、祝髪して亀交山とも称した。画を谷文晁に ...

鈴木鶏邨、田中抱二ら抱一工房を支えた門人たち

2024/1/12  

鈴木鶏邨「秋草に小禽図」細見美術館蔵 酒井抱一の門人としては、最初期の弟子である鈴木蠣潭、江戸琳派様式の拡大に貢献した鈴木其一、其一と並び称される高弟の池田孤邨らが知られているが、ほかにも寡作ながら抱 ...

抱一没後に江戸琳派様式の拡大に貢献した鈴木其一

2024/1/10  

鈴木其一「夏秋渓流図屏風」根津美術館蔵 酒井抱一の最初期の弟子である鈴木蠣潭(1792-1817)は、酒井家家臣として抱一の付人をつとめ、抱一の身の回りの世話をしながら画業も手伝っていた。26歳で急逝 ...

江戸琳派と呼ばれる独自の画風を確立した酒井抱一

2024/1/8  

酒井抱一「秋草鶉図」山種美術館蔵 酒井抱一(1761-1829)は、徳川家重臣の名門大名家である酒井家の15代家主忠恭の二男として江戸神田小川町の酒井家別邸に生まれた。代々風雅を愛した酒井家にあって、 ...

風雅を好んだ姫路藩主・酒井宗雅

2024/1/5  

左:酒井宗雅「兎図」兵庫県立歴史博物館蔵、右:酒井宗雅「石楠花に山鳩図」 酒井宗雅(1755-1790)は、名を忠以といい、姫路藩主酒井忠恭の嫡子・酒井忠仰の長男として姫路藩の江戸藩邸に生まれた。酒井 ...

源氏流いけばなを創始し一世を風靡した千葉龍卜

2023/12/29  

千葉龍卜「牡丹に猫図」神戸市立博物館蔵 千葉龍卜(不明-1800or1808)は、播州赤穂有年原(現在の赤穂市有年原)の明源寺に生まれた。華道を本業とし、京都・大坂を経て江戸に出て「源氏流いけばな」を ...

播州赤穂の近代画人・長安義信

2023/12/27  

長安義信「文王呂尚図」 長安義信(1788-1868)は、幼少のころ大坂で土佐派の画人・佐野龍雲について画を学んだ。40歳の時に法橋に叙され、赤穂に戻って花岳寺の門前に住んだ。土佐派以外にも狩野派、写 ...

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