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「明恵上人像」を描いたとされる画僧・成忍

伝成忍「明恵上人像」国宝 京都・高山寺蔵
「明恵上人像」は、鎌倉時代の華厳宗の僧で高山寺を再興したことで知られる明恵を描いたもので、明恵の弟子である画僧・成忍の筆と伝わっている。成忍は、長く明恵のそばにいたため明恵をよく理解していたと思われ、「明恵上人像」は明恵の人物像をよく表しているという。鳥が飛び交う山中、樹上で坐禅を組む姿に、瞑想三昧の生活を送ったという明恵の日常がしのばれる。
成忍(不明-不明)じょうにん
鎌倉前期の画僧。明恵上人の弟子。号は恵日房。『本朝画史』によると、生来図画を好み、宅間法眼に学んだ。あるいは宅間の子ともいわれる。仏画に巧みだったが、雑画もよく描いた。
京都(05)-画人伝・INDEX
文献:本朝画史、日本絵画名作101選
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