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曾我派の流れを汲むとされる敦賀の鷹絵師・橋本長兵衛
2023/4/27
初代橋本長兵衛「架鷹図」敦賀郷土博物館蔵 越前敦賀を中心に活躍した画派に橋本派がある。初代の橋本長兵衛(不明-不明)は曾我派の流れを汲むとされ、鷹図を得意とした。二代長兵衛も初代と同様に鷹図を得意とし ...
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桃山時代に泉州堺で新たな曾我派を興した曾我直庵
2023/4/13
曾我二直庵「鷹図」敦賀市立歴史民俗資料館蔵 墨溪を祖とする越前曾我派は、天正元年(1573)の朝倉氏滅亡とともに一乗谷から姿を消したが、この時の曾我派の絵師としては、4代宗誉と5代紹祥が想定されている ...
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越後三条の先駆的画人・五十嵐華亭
2022/3/16
五十嵐華亭「深山に鷹」 天保・弘化期から幕末にかけて、越後の三条地域(現在の新潟県三条市)からは多くの画人が出ており、三条画人と呼ばれた。五十嵐華亭(1780-1850)は、その先駆的な画人で、神官の ...
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久隅守景の子として生まれ狩野探幽に師事するが吉原通いが過ぎて破門され佐渡に島流しとなった狩野胖幽
2022/3/7
狩野胖幽「鷹猫図屏風」(左)佐渡市立佐渡博物館蔵 狩野胖幽「鷹猫図屏風」(右)佐渡市立佐渡博物館蔵 狩野胖幽(1649-1730)は、本名を久隅彦十郎といい、狩野探幽門下の四天王のひとり・久隅守景の子 ...
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葡萄和尚と称し後半生を信州諏訪で過ごした天龍道人
2021/8/10
天龍道人「葡萄図」 天龍道人(1718-1810)は、肥前鹿島藩の庶子に生まれたが家老の子として育てられ、14歳の時に藩主の継嗣候補となったがそれもかなわず、藩主の逆鱗に触れて一家は改易浪人として配処 ...
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米山朴庵と都留市ゆかりの画人
2021/7/5
米山朴庵「威震八荒」 都留市出身の画人としては、旭岳麟、清水豊掌のほかに米山朴庵(1864-1928)がいる。朴庵は、山梨県南都留郡境村(現在の都留市境)に生まれ、滝和亭が下谷村の小池家に身を寄せてい ...
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上州南画の先駆者・柿沼山岳
2021/7/5
柿沼山岳「鷹図」 柿沼山岳「龍図」 柿沼山岳(1774-1859)は、安永3年、武蔵国加須(現在の埼玉県加須市)に生まれた。若いころ江戸に出て、亀田鵬斎に師事して漢学と画技を学んだと思われる。諸国遊歴 ...
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福陽美術会を組織し、福島県の日本画の普及と向上に貢献した勝田蕉琴
2021/7/6
勝田蕉琴「喬松蒼鷹」福島県立美術館蔵 福島県棚倉町の士族の家に生まれた勝田蕉琴(1879-1963)は、はじめ会津の画家・野出蕉雨について日本画の基礎を学び、その後上京して橋本雅邦に師事、その翌年東京 ...
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奇行で知られた会津の狩野派・萩原盤山
2021/7/6
萩原盤山「旭日鷲図」法華寺蔵 萩原盤山(1772-1846)は、会津若松城下甲賀町に住み、風変わりな行動の絵師として知られていた。路上で犬や鶏に出会うとじっと観察してその場を離れず、近所に火事があれば ...
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秋田の円山四条派・平福穂庵門の三羽ガラス
2021/7/6
辻九皐「鷲」 秋田の円山四条派としては、長山孔寅、川口月嶺、柴田南谷、平福穂庵を中心に、多くの画家たちが出ており、寺崎広業、平福百穂も画系からみれば、この流派に属する。 角館の呉服屋に生まれた辻九皐は ...
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横手鷹の後継者・小川隆雅
2021/7/6
鷹図 小川隆雅 秋田市立千秋美術館所蔵 横手地方には、好んで鷹を描いた「横手鷹」といわれる画家の系譜があり、小川隆雅はその後継者である。その生涯についてはよくわかっていないが、全国を放浪し、三重県で没 ...
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仙台藩御用絵師・菊田栄羽とその画系
2021/7/6
菊田栄羽「鷹図」福島美術館蔵 菊田家は、二代藩主忠宗の時代に東照宮造営に参画した絵師・菊田喜膳に始まると推測されているが、家系がはっきりしてくるのは次代の栄喜のころからである。そして、栄喜の養子・栄羽 ...
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新潟の豪商別邸で板戸絵が発見された旧派の実力者・佐藤紫煙
2021/7/6
佐藤紫煙「鷲図」 現在の岩手県一関市に生まれた佐藤紫煙(1873-1939)は、16歳で上京し、水沢出身の菅原竹侶、ついで滝和亭に師事した。日本美術協会、正派同志会、日本画会などで役員や審査員をつとめ ...
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水沢の画人・砂金文洲
2021/7/6
砂金文洲「鷹之図」 文政後期の岩手県水沢地域では、小沢晁洲(1811-1877)をはじめ、そのあとを継いだ砂金文洲、菅原竹侶の三画人が中心になって明治初期まで水沢の絵事にあたった。小沢晁洲は、若くして ...
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盛岡藩重臣の北家に仕えた狩野派・湯川家
2019/7/17
湯川玉僊「鷹図」 盛岡藩重臣の北家に仕えた湯川玉流、玉泉、玉僊の三代も狩野派の絵師として知られている。「湯川系図」によると、湯川家の先祖は、南朝方だった紀州丸山城主の湯川太郎真春で、その子・湯川式部と ...
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狩野派を学んだ弘前藩士・今井玉慶
2021/7/6
今井玉慶「鷹図」 藩のお抱え絵師は、国元の藩士にも絵を教えたが、狩野派の描法で画家として名を成すものは、きわめて稀だった。大浦城跡のある賀田に生まれ、藩の狩野派絵師・今村惟慶に師事した今井玉慶は、賀田 ...