南画・文人画家

山本梅逸門下の阿波の画人

2022/8/20  

前田半田「花鳥図」 尾張南画の全盛期を牽引した中林竹洞(1776-1853)と山本梅逸(1783-1856)は、ともに京都に出て、阿波の貫名海屋をはじめ多彩な文化人たちと交遊し、多くの門人を育てた。山 ...

幕末の三筆・貫名海屋

2022/8/20  

貫名海屋「扁額墨竹図」草書五言絶句賛 市河米庵・巻菱湖とともに幕末の三筆にかぞえられる貫名海屋(菘翁)は、阿波徳島藩の旧家で藤原鎌足以来の系譜を持つ小笠原流の礼方家であった吉井家の二代目当主・直好と藩 ...

村瀬栲亭と阿波ゆかりの南画家

2022/8/20  

藩の御用絵師となった南画家は、鈴木芙蓉・鳴門の鈴木家のみだったが、同時代に活躍した阿波ゆかりの南画家としては、京都で学び秋田藩に招かれて儒官となった村瀬栲亭(1744-1819)らがいる。栲亭は晩年に ...

最古の阿波おどり図を描いた御用絵師・鈴木芙蓉

2022/8/20  

鈴木芙蓉「阿波盆踊図」賛:那波網川寛政8年(1796)に「酔画」として描かれた。「阿波おどり」を描いた最古の絵画作品とされる。 藩の絵師は通常幕府にならって狩野派か住吉派から召し抱えられていたが、11 ...

紀伊の南画家たち

2022/8/23  

坂(阪)本浩雪「桜花図」 紀州三大南画家である祇園南海、桑山玉洲、野呂介石を輩出した紀伊には、その門人の他にもさまざまな師系の南画家が活躍した。大江龍眠の実弟で小田海僊に師事した大江霞岳、本草学者で南 ...

野際白雪と門人たち

2022/8/19  

野際白雪「那智懸泉図」 野呂介石の高弟で、紀伊藩のお抱え絵師を務めた野際白雪(1773-1849)は、介石に学びながらも、南画だけでなく、狩野派や四条派風の花鳥画も学んだようで、研究熱心で画域が広かっ ...

野呂介石の門人たち

2022/8/19  

浜口灌圃「山水図」和歌山県立博物館蔵 池大雅の高弟として全国的に名前を知られるようになった野呂介石のもとには、各地から多くの文人たちが訪れてきた。その中には田能村竹田や頼山陽など次世代の南画壇を担う画 ...

最も古い赤富士図を描いた画家・野呂介石

2022/8/19  

野呂介石「富岳紅暾図」 紀州三大南画家のひとりである野呂介石(1747-1828)は、鶴亭と池大雅に学び、木村兼葭堂ら関西の文人たちと交流して才能を開花させていった。同じ紀州三大南画家のひとりである一 ...

紀州三大南画家・桑山玉洲の画業と画論

2022/8/19  

桑山玉洲 左:桃李狸奴図、右:野馬図 紀州三大南画家のひとり、桑山玉洲(1746-1799)は、若くして実業家として成功し、生涯を紀伊の地で過ごした。事業のからわら画法を研究し、理想郷を描いた山水画や ...

日本南画の祖・祇園南海

2022/8/19  

祇園南海「五老峰図」 紀伊の儒者・祇園南海(1676-1751)は、「詩画一致」の思想を打ち立て、高度な教養に裏打ちされた、画、書、詩が渾然一体となった作品を創出し、彭城百川(1697-1752)、柳 ...




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