花鳥画

兵庫津に移り住んだ長崎派の画人・斎藤雀亭

2023/12/7  

左:斎藤雀亭「菊に叭々鳥図」、右:斎藤雀亭「牡丹岩小禽図」 斎藤雀亭(1737?-1812)は、長崎出身で兵庫津に移り住み、岡方の魚棚町で医者を業としながら画を描いていたと思われる。菩提寺である神戸市 ...

松村景文門下随一の技量とうたわれた長谷川玉峰

2023/8/18  

長谷川玉峰「老松孔雀図」 長谷川玉峰(1822-1879)は、画家の長谷川玄門の子として京都に生まれ、四条派の松村景文に師事した。師の景文は、四条派の祖である松村呉春の弟で、玉峰は景文にとって晩年の弟 ...

郷里で自由な作画を続けた湖東の円山派・林東溪

2023/8/16  

林東溪「花籠図」 林東溪(1807-1887)は、近江国蒲生郡中野村(現在の東近江市)に生まれた。幼いころから学問を好み、特に画を描くことを好んだという。成長するにしたがって、画を学ぶとともに易経・天 ...

山本梅逸晩年の有力な門人・青根九江

2023/8/11  

青根九江「花鳥図」 青根九江(1804-1854)は、彦根城下の下魚屋町(現在の彦根市城町)で藩主御用の茶屋を営む富商の子として生まれた。分家して山城屋と称して本家の向かいに住んでいたという。いつ頃京 ...

幕末における円山派を代表する絵師・中島来章

2023/8/4  

中島来章「福禄寿花黄鳥図」滋賀県立美術館蔵 中島来章(1796-1871)は、大津または信楽に生まれたと伝わっているが、出生地は定かではない。幼いころから画を好み、9歳の時に画を学ぶため京都に出たとい ...

幕末の京都画壇で名を馳せた京狩野家9代・狩野永岳

2023/8/2  

狩野永岳「白鳳白雉図」東寺蔵 桃山時代から続く京狩野家は、初代山楽、2代山雪、3代永納と活躍したが、次第にその活動は低迷していった。一方で江戸に下った狩野派は、江戸幕府の御用をつとめ、江戸狩野として江 ...

三熊派の伝統を守って桜の花を描き続けた織田瑟々

2023/7/31  

織田瑟々「江戸法来寺桜図」板橋区立美術館蔵の 織田瑟々(1779-1832)は、近江国神崎郡御園村川合寺(現在の東近江市川合寺)に、津田貞秀の長女として生まれた。津田家の先祖は織田信長の九男信貞にはじ ...

名古屋にいち早く写実的な描写を伝えた張月樵

2023/7/28  

張月樵「長春孔雀図」滋賀県立琵琶湖文化館蔵 張月樵(1765or1772-1832)は、彦根城下の表具師・総兵衛の子として生まれた。幼いころから画を好み、同郷の市川君圭に学び、その後京都に出て与謝蕪村 ...

伊藤若冲の贋作を制作して名声を失った市川君圭

2023/7/19  

市川君圭「孔雀牡丹図」 市川君圭(1736-1803)は、坂田郡醒井村大字醒井(現在の米原市)に生まれた。醒井は中山道の宿場があった宿場町で、加茂神社境内から湧き出る名水「居醒の清水」でも知られている ...

その半生を花鳥画の制作と鳥類の生態研究にささげ、本格的な鳥類画集『鳥類写生図譜』を刊行した土岡春郊

2023/6/14  

土岡春郊『鳥類写生図譜』より「かうらいうぐひす」 福井県王子保村(現在の越前市)に生まれた土岡春郊(1891-1959)は、武生中学時代から画才を認められ、中学卒業後は東京美術学校日本画科に進学し、結 ...




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