花鳥画

興福院や円照寺に襖絵が残っている渡辺始興

2024/6/5  

渡辺始興「農夫図屏風」東京国立博物館 渡辺始興(1683-1755)は、尾形光琳に学んだ光琳派の画家として知られるが、絵巻の研究によって大和絵系の筆法も学び、狩野尚信を慕って狩野派の骨法にも習熟し、晩 ...

濱田観ら竹内栖鳳に学んだ兵庫県ゆかりの日本画家

2024/3/22  

濱田観「花芥子」姫路市立美術館蔵 京都で竹内栖鳳に師事した兵庫県ゆかりの日本画家としては、橋本関雪、森月城、三木翠山、立脇泰山、村上華岳のほか、宮崎翠濤、松井香瑤、土肥蒼樹、山本紅雲、濱田観、中田晃陽 ...

江戸で殺人を犯し逃亡先の長崎で画を学んだ島琴陵

2024/1/22  

島琴陵「海棠孔雀図」 島琴陵(1782-1862)の前半生はよく分かっていないが、もと南部藩士で、江戸で人を殺して出奔し、逃亡先の長崎で来舶清人らと交遊して画を学んだと伝わっている。長崎派の写実的な花 ...

抱一の後継者として画房・舫雨華庵を継いだ酒井鶯蒲

2024/1/19  

酒井鶯蒲「四季草花図雛屏風」 酒井抱一によって江戸に定着した光琳様式は、洗練の度を加えて江戸琳派に発展した。抱一のもとには作画の注文が殺到し、抱一の住居兼画房の「雨華庵」には、早世した一番弟子の鈴木蠣 ...

鈴木鶏邨、田中抱二ら抱一工房を支えた門人たち

2024/1/12  

鈴木鶏邨「秋草に小禽図」細見美術館蔵 酒井抱一の門人としては、最初期の弟子である鈴木蠣潭、江戸琳派様式の拡大に貢献した鈴木其一、其一と並び称される高弟の池田孤邨らが知られているが、ほかにも寡作ながら抱 ...

江戸琳派と呼ばれる独自の画風を確立した酒井抱一

2024/1/8  

酒井抱一「秋草鶉図」山種美術館蔵 酒井抱一(1761-1829)は、徳川家重臣の名門大名家である酒井家の15代家主忠恭の二男として江戸神田小川町の酒井家別邸に生まれた。代々風雅を愛した酒井家にあって、 ...

風雅を好んだ姫路藩主・酒井宗雅

2024/1/5  

左:酒井宗雅「兎図」兵庫県立歴史博物館蔵、右:酒井宗雅「石楠花に山鳩図」 酒井宗雅(1755-1790)は、名を忠以といい、姫路藩主酒井忠恭の嫡子・酒井忠仰の長男として姫路藩の江戸藩邸に生まれた。酒井 ...

播州龍野の円山派・山村翠谷

2023/12/25  

山村翠谷「薔薇に錦鶏図」 外内松意ら龍野藩につかえた狩野派の絵師に対し、山村翠谷(1787-1850)は、若いころに京都に遊び、円山派を学んだ。一説には応挙門下十哲のひとり・奥文鳴に師事したという。家 ...

明石の近世画人・岡田東虎と林半水

2023/12/20  

岡田東虎「八相涅槃図」信州松本・宝栄寺蔵 岡田東虎(1755-1822)は、明石城下西本町(現在の明石市)の旅宿「井筒屋」の子として生まれた。はじめ西宮の勝部如春斎に学び、福原五岳にもつき、のちに大坂 ...

兵庫津に移り住んだ長崎派の画人・斎藤雀亭

2023/12/7  

左:斎藤雀亭「菊に叭々鳥図」、右:斎藤雀亭「牡丹岩小禽図」 斎藤雀亭(1737?-1812)は、長崎出身で兵庫津に移り住み、岡方の魚棚町で医者を業としながら画を描いていたと思われる。菩提寺である神戸市 ...




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