花鳥画

来舶四大家、伊孚九・張秋谷・費漢源・江稼圃

2021/7/6  

費漢源「枇杷に小禽図」神戸市立博物館蔵 18世紀の後半から19世紀の中頃になると、渡来の途絶えた黄檗僧に代わって清人が盛んに渡来するようになった。彼ら来舶清人によって南画の画風が伝えられると、長崎の画 ...

南蘋派の開祖・熊斐と南蘋派の画人

2022/3/4  

左:熊代熊斐「登龍門図」右:熊代熊斐「柳下鵜図」 南蘋派は、清から渡来した沈南蘋によって伝えられた画風で、緻密な写生と鮮やかな彩色が特徴である。沈南蘋は、享保16年に渡来して18年まで長崎に滞在してお ...

唐絵目利石崎家初代・石崎元徳らを輩出した小原慶山の画系

2021/7/6  

小原慶山「雪中梅図」 初期の長崎画壇に大きな影響をあたえた小原慶山(不明-1733)は、丹波に生まれ、京都を経て江戸に出て狩野洞雲に学んだ。その後、長崎に移り住み河村若芝に師事した。作品には雪舟派や狩 ...

唐絵目利の祖・渡辺秀石とその画系

2021/7/6  

渡辺秀石 左:「野稲群雀図」、右:「鶴寿老人図」 唐絵目利とは、長崎の地役人のひとつで、江戸時代唯一の開港地だった長崎に入ってきた絵画の制作年代や真贋などを鑑定、さらにその画法を習得することを主な業務 ...

名所図会絵師として名を高めた長谷川雪旦と唐津藩

2021/7/8  

左:長谷川雪旦「草花図」右:長谷川雪堤「蝦蟇仙人図」 唐津藩の御用絵師としては、文化14年以降この地を治めた小笠原氏の絵師となった江戸の画家・長谷川雪旦(1778-1843)が知られている。雪旦は、4 ...

江戸後期の筑前四大画家

2021/7/6  

左:桑原鳳井「羅婦仙図」(賛:二川相近)右:石丸春牛「柘榴に山鳥図」乳峰寺蔵 江戸後期、狩野派の御用絵師たちが粉本主義に陥り、精彩を失っていくなか、筑前画壇では町絵師たちが独自の画業を展開していた。な ...

鳥取藩御用絵師・沖一峨と沖家

2021/7/9  

左:沖一峨「旭日鶴亀図」、右:沖探容「牡丹に鳥図」 初代鳥取藩主・池田光仲は、寛文6年に木挽町狩野家の門人だった沖清信を江戸詰絵師として登用した。当時は江戸幕府の体制が整い、政情も落ち着き、各藩も幕府 ...

早世した逸材・中原芳煙と中央画壇を離れた竹田霞村

2021/7/9  

中原芳煙「月下三鹿図」 邑智郡都賀行村(現島根県美郷町)生まれの中原芳煙(1875-1915)は、東京美術学校日本画科を首席で卒業し、将来を嘱望されながらも病を得て帰郷、中央画壇に戻ることを望みながら ...

石見の南蘋派・三浦紫えんと門人

2021/7/9  

三浦紫えん「老松に白孔雀」島根県立美術館蔵 石見地方の南蘋派としては、津和野藩士の三浦南溪・紫☆親子がいる。父の南溪は江戸に南蘋派を広めた宋紫石に学び、藩の御用絵師をつとめた。子の紫☆(「☆」は「田」 ...

四条派を学んだ上代英彦と出雲の門人

2021/7/9  

上代英彦「鶏図」 上代英彦(1819-1883)は5年間堀江友声に学んだのち、京都に出て四条派の岡本豊彦に師事した。田能村直入、中西耕石らと交友し研鑽を積んだが、病弱だったため帰郷し、晩年は大東町で過 ...




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