前衛・抽象

未来派美術協会を創設し日本の前衛美術運動の先駆的な役割を果たした普門暁

2024/7/17  

普門暁「鹿、青春、光り、交叉」 普門暁(1896-1972)は奈良市に生まれ、生後間もなく東京に移った。少年期は東京蔵前高等工業学校で建築意匠を学んでいたが、やがて絵画を志すようになり、同校を中退して ...

詩的感覚の漂う純粋抽象を手掛けた津高和一

2024/5/27  

津高和一「転移」西宮市大谷記念美術館蔵 津高和一(1911-1995)は、大阪市に生まれ、幼少期に兵庫県西宮市の津高家の養子となった。16歳頃から詩作を始め個人詩誌「貎」を創刊、のちにシュルレアリスム ...

個展中心に発表し諧謔的抽象表現で注目された菅創吉

2024/5/22  

菅創吉「回帰」 菅創吉(1905-1982)は、兵庫県姫路市に生まれた。はじめ神戸で日本画の手ほどきを受けたが、ほとんど独習で画家への道を歩んだ。20歳のころから雑誌の図版カットや政治漫画などを描いた ...

画業と並行して日本のグラフィックデザイン界の先駆者的役割を果たした今竹七郎

2024/5/20  

今竹七郎「3人姉妹」 今竹七郎(1905-2000)は、兵庫県神戸市に生まれた。早くからバウハウスの理念に共鳴してデザインに関心を持ち、昭和2年神戸大丸百貨店意匠部に入社、店内装飾、飾窓、催場構成、広 ...

「具体」を創立するなど戦前・戦後を通じて前衛美術運動をリードした吉原治良

2024/5/17  

吉原治良「作品」 吉原治良(1905-1972)は、大阪市の植物油問屋の二男として生まれ、中学時代から油絵を独習した。関西学院高等商業学部在学中に兵庫県武庫郡精道村(現在の芦屋市)に転居し、そこでパリ ...

木、布、金属などを使ったアッサンブラージュで知られた杢田たけを

2024/5/10  

杢田たけを「感激の町」姫路市立美術館蔵 杢田たけを(1910-1987)は、兵庫県豊岡市に生まれた。家業の鉄工所を手伝いながら、はじめ小泉勝爾に日本画を学び、その後洋画に転じた。昭和10年第5回独立美 ...

プロレタリア美術運動の中心的存在として社会や政治に向き合った岡本唐貴

2024/5/1  

岡本唐貴「ペシミストの祝祭」兵庫県立美術館蔵 岡本唐貴(1903-1986)は、岡山県浅口郡連島村(現在の倉敷市)に生まれた。大正9年に画家を志して移り住んだ神戸で浅野孟府と出会い、二人で上京して彫刻 ...

富山でいち早く前衛活動を展開した佐藤洋

2022/11/9  

佐藤洋「45-作品A」 佐藤洋(1908-1987)は、山形県鶴岡市に生まれ、富山薬学専門学校(現在の富山大学薬学部)に入学したが、肺結核のため2年間休学し、その間に絵を描きはじめた。休学中の昭和7年 ...

自然への共感を基底とする抽象画を描き続けた末松正樹

2022/7/4  

末松正樹「回想」新潟市美術館蔵 末松正樹(1908-1997)は、新潟県北蒲原郡新発田町(現在の新発田市)に生まれた。父親の転職に伴い各地を転々とし、新潟中学、宮崎中学などを経て山口高等学校文科に学ん ...

絵画、写真、批評など多彩な創作活動を行ない戦後日本の前衛運動に一時期を画した阿部展也

2022/7/1  

阿部展也「作品」新潟市美術館蔵 阿部展也(1912-1971)は、新潟県中蒲原郡五泉町(現在の五泉市)に生まれ、生後まもなく小須戸町の母の実家に預けられ祖父母のもとで育ち、学齢期の7歳になって東京の両 ...

写実に抽象的構成を統合させた画風を展開した三輪晁勢

2023/9/28  

三輪晁勢「泳影」京都国立近代美術館蔵 三輪晁勢(1901-1983)は、新潟県三島郡与板町(現在の長岡市)に生まれた。父三輪大次郎が小山正太郎の不同舎に学んだ洋画家だったことから、幼少期から画に親しん ...

大正から昭和にかけての新興美術運動の旗手として活躍した矢部友衛

2022/5/23  

矢部友衛「裸婦」 日本における新興美術運動は、大正から昭和にかけて盛り上がりをみせ、既存の美術団体に満足できない美術家たちによって在野団体が次々と誕生し、その主張は前衛的傾向を帯びていった。そのような ...

北米で活躍したポール・ホリウチ

2021/7/12  

ポール・ホリウチ「地層と亀裂」(部分) 山梨県河口湖町に生まれたポール・ホリウチ(1906-1999)は、15歳の時に両親の移民先である米国に呼び寄せられ渡米した。ワイオミング州のユニオン・パシフィッ ...

米倉寿仁と山梨の前衛絵画団体

2021/7/5  

米倉寿仁「ヨーロッパの危機」山梨県立美術館蔵 昭和4年、山梨師範学校出身の小柳津経広、中村宗久、田中常太郎らが提唱し、これに太平洋美術学校出身の砂田正己、内田一郎らが呼応して集結し、さらに在京の埴原久 ...

主体美術協会創立に参加した豊田一男

2021/7/5  

豊田一男「地球を喰う者」 豊田一男(1909-1989)は、明治42年北海道札幌市に生まれ、翌年、父親の転勤に伴って群馬県群馬郡倉淵村(現在の高崎市)に転居した。大正11年、旧制高崎中学校に入学、2級 ...

人間とは何かを一貫して問い続けた鶴岡政男

2021/7/5  

鶴岡政男「重い手」東京都現代美術館蔵 鶴岡政男(1907-1979)は、高崎市砂賀町の建築金物製造を営む家に生まれた。親の転居に伴って兵庫、東京、高崎を転々としていたが、小学校5年生の時から東京で暮ら ...




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