中国故事

湖国が生んだ桃山時代を代表する武人画家・海北友松

2023/7/3  

海北友松「琴棋書画図屏風」(部分)東京国立博物館蔵 海北友松(1533-1615)は、近江国(現在の滋賀県)坂田郡の武士の家に生まれた。父の海北綱親は近江浅井家の重臣六家の一人で、浅井長政の祖父・亮政 ...

福井藩の御用絵師をつとめた狩野家と奈須家

2023/5/3  

狩野元昭「十六羅漢図襖」福井市大安禅寺蔵 福井藩最初の御用絵師となった狩野了之が没した後は、江戸で狩野安信に学んだ嫡男の狩野元昭(1623-1681)がその跡を継承した。元昭の跡は長子の竹雲が相続した ...

藩政の改革につとめた加賀藩士・寺島応養

2022/12/19  

寺島応養「漁楽図」 寺島応養(1777-1837)は、通称を蔵人といい、高岡町奉行、定検地奉行、改作奉行、大坂借財仕法主付など藩の諸役を歴任し、第11代藩主・前田斉広の重用を受けて藩政の改革につとめた ...

加賀藩に仕えた神田松永町狩野家の祖・狩野友益

2022/12/2  

狩野友益「帰去来図剡渓訪戴図」石川県立美術館蔵 狩野友益(不明-不明)は、狩野永徳の弟にあたる狩野宗巴種信の孫で、江戸に出て表絵師・神田松永町狩野家を興した。加賀藩五代藩主・前田綱紀のときに加賀藩に仕 ...

狩野芳崖、橋本雅邦、狩野勝玉とともに「勝川院の四天王」と称された木村立嶽

2022/9/12  

木村立嶽「巌間望月図」ボストン美術館蔵 木村立嶽(1825-1890)は、越中国中新川郡富山南田丁(現在の富山市南田町)に生まれた。父親は仏壇の指物師・宮大工を生業にしていた。6歳頃から藩絵師に画技の ...

京都御所に花鳥画を描き名を高めた吉田公均

2022/8/1  

吉田公均「金碧西園雅集図」富山市立郷土博物館蔵 吉田公均(1804-1876)は、越中江上村(現在の富山県中新川郡上市町)の農家に生まれた。幼いころから画才を発揮し、それを認めた近所の住職の勧めで、1 ...

初期の東京美術学校で学んだ新潟出身の日本画家、佐々木林風・西方春叢・桐谷洗鱗

2022/4/27  

左:佐々木林風「狩猟」東京芸術大学芸術資料館蔵右:西方春叢「唐美人」東京芸術大学芸術資料館蔵 明治20年に創設された東京美術学校の日本画科で学んだ新潟出身の画家としては、佐々木林風、西方春叢、桐谷洗鱗 ...

佐渡奉行所の絵図師をつとめた石井夏海・文海父子

2022/4/1  

石井夏海「鍾馗」 佐渡国相川の郷宿を営む家に生まれた石井夏海(1783-1848)は、幼いころから画を好み、15歳の時に地元の絵師・吉村蘭秀に学び、ついで江戸に出て紀南嶺、谷文晁の門に学んだ。また、司 ...

江戸中期の越佐画壇を主導した五十嵐浚明

2022/3/2  

五十嵐浚明「商山四皓・虎渓三笑図」十輪寺蔵 五十嵐浚明(1700-1781)は、新潟町(現在の新潟市)の商家に生まれた。幼いころから画才を発揮し、20代後半までは家業を手伝いながら暇をみつけては画を描 ...

台湾の美術振興につとめた郷原古統と木下静涯

2021/12/11  

郷原古統「海裳」(二曲一双のうち左隻) 日本統治時代(1895~1945)の台湾には、教育者として渡った信州人も多く、昭和2年(1927)に創設された台湾美術展では池上秀畝や矢沢弦月らが審査員をつとめ ...




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