勝川春章(1726-1793)katsukawa-shunsho

勝川春章「美人活花図」(部分)

勝川春章「美人活花図」(部分)

勝川派の祖。宮川長春に学び、宮川や勝宮川を名乗っていたが、勝川に改めた。英派の高崇谷にも学んだという。一筆斎文調とともに役者似顔絵の創始に貢献した。天明期に入ると美人画に転じ、鈴木春信によって創立された錦絵を、写実を基調とした筆力によって隆盛に導き、明和以降に大きな発展を遂げる浮世絵の中心的な役割を果たした。この門から出た春朗はのちに葛飾北斎となり、浮世絵界で大きな存在となった。