浮世絵師

明治期の開化絵に秀作を残した二代長谷川貞信

2025/2/14  

二代長谷川貞信「胡蝶戯洋行」のうち2点 二代長谷川貞信(1848-1940)は、初代貞信の長男として生まれ、明治8年に二代貞信を襲名した。父の初代貞信から画を学んだが、父の勧めで一鶯斎芳梅にも入門した ...

幕末・明治期の上方浮世絵界を支えた一養亭芳滝

2025/2/12  

一養亭芳滝「城中大火図」(部分) 一養亭芳滝(1841-1899)は、一鶯斎芳梅の門人で、安政年間から明治15年頃まで活躍し、幕末・明治期の上方浮世絵界を支えた。上方では最多の作品数を誇り、役者絵では ...

初代長谷川貞信の門人と思われる長谷川宗広

2025/2/10  

長谷川宗広「姫競二葉画双紙」 長谷川宗広(不明-不明)は、初代長谷川貞信の門人と思われ、嘉永5年頃から慶応3年頃まで活動した。役者絵を手掛け、まとまった量の作品が確認されている。文久3年に限って一時的 ...

三代豊国の門人と思われる歌川国員

2025/2/7  

歌川国員「契情廓稲妻」 歌川国員(不明-不明)は、江戸の三代豊国の門人と思われ、弘化4年頃から慶応3年頃に活躍した。歌川貞升らと同様に江戸の絵師に師事したが、上方の好みに合わせた画風で役者絵を描いた。 ...

五粽亭広貞の門に学び役者絵を描いた五葉亭広信

2025/2/5  

五葉亭広信「中村玉七の熊谷と翫雀の敦盛」 五葉亭広信(不明-不明)は、五粽亭広貞の門人で、嘉永4年頃から明治5年頃までの作画が確認されている。役者絵や絵入根本挿絵などを手掛け、多くの作品を残している。 ...

五粽亭広貞との同一人物説がある五蝶亭貞広

2025/2/3  

五蝶亭貞広「タイトル未詳」(吉田金四(人形遣)) 五蝶亭貞広(不明-不明)は、初代歌川国貞の門人と思われ、歌川姓を名乗った。天保から嘉永にかけての作画が確認されており、多くの役者絵や風俗画を残している ...

天保の改革後の上方浮世絵界を代表する五粽亭広貞

2025/1/31  

五粽亭広貞「日蓮上人御法海」 五粽亭広貞(不明-不明)は、画系は不明だが、初代歌川国貞の門人という説もある。天保の改革以後の上方浮世絵界を代表する絵師で、弘化4年頃から嘉永6年頃に活動し、主に役者絵を ...

歌川貞升ら初代歌川国貞に師事した上方浮世絵師

2025/1/29  

歌川貞升「浪花天保山風景」四枚続のうち二枚 歌川貞升をはじめ、貞広、貞芳は、江戸の初代歌川国貞に師事し歌川姓を名乗ったが、いずれも上方の好みに合わせた画風で役者絵を描いた。天保13年の天保の改革による ...

歌川国芳に学び大坂で多くの門弟を育てた一鶯斎芳梅

2025/1/27  

一鶯斎芳梅「道頓堀」(『滑稽浪花名所』より) 一鶯斎芳梅(1819-1879)は、大坂の人で、天保12年から安政年間頃に活躍した。江戸の歌川国芳の門人で、美人画では国芳風の健康的で明るい印象の美人を描 ...

最後の大判役者絵師と呼ばれた長谷川貞信

2025/1/22  

長谷川貞信 左:「初代実川延若」右:「二代目尾上多賀之丞」 長谷川貞信(1809-1879)は、大坂の安堂寺町浪花橋にあった茶巾袱紗商の奈良屋に生まれた。はじめ四条派の上田公長に師事したが、生家が没落 ...

上方で職業浮世絵師となった最初の人物・柳斎重春

2025/1/20  

柳斎重春「三代目中村歌右衛門の自来也」 春梅斎北英と同時期に活躍し、上方浮世絵の中期を支えた柳斎重春(1802-1852)は、長崎の生まれで、実家は大島屋という両替商を営んでいた。重春の才能に気付いた ...

天保期の上方浮世絵を支えた春梅斎北英

2025/1/17  

春梅斎北英「夏祭浪華鑑」 春梅斎北英(不明-1836)は、春好斎北洲の門人で、師の画風を継承し、文政11年頃から没する天保7年までの短い活動期間のなかで多くの作品を残し、柳斎重春とともに文政から天保年 ...

上方浮世絵中期全体にわたって活躍した丸丈斎国広

2025/1/15  

丸丈斎国広「頼政鵺物語」 丸丈斎国広(不明-不明)は、文化から天保年間にかけて作画し、上方浮世絵中期全体にわたって活躍した。江戸の初代歌川豊国(参考)の門人だったと思われるが、画風は江戸の浮世絵という ...

好画堂多美国、あし川彦国らよし国の門人

2025/1/13  

好画堂多美国・寿好堂よし国合作「梅浪花早咲源氏」 上方の浮世絵師たちは師弟関係などによって、いくつかの小集団を形成していたと思われるが、本名や経歴が分かっている絵師は少なく、その実態はあまり明瞭に分か ...

大坂役者絵の普及に貢献した寿好堂よし国

2025/1/10  

寿好堂よし国「五大力恋緘」 寿好堂よし国(不明-不明)は、浅山芦国の門人と思われ、文化年間から天保元年頃までの作画が確認できる。大坂での役者絵版行数が飛躍的に増えていく時期に、春好斎北洲に次ぐ絵師とし ...

文政年間の上方浮世絵の中心を担った戯画堂芦ゆき

2025/1/8  

戯画堂芦ゆき「座附引合之図 二代目関三十郎」 戯画堂芦ゆき(不明-不明)は、はじめ有楽斎長秀に学び、のちに浅山芦国の門人になったとされる。春好斎北洲とともに上方浮世絵中期の前半を支えた代表的絵師のひと ...




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