猿図

動物を主題にした写実画を確立した森狙仙

2024/9/2  

森狙仙「三猿図」 森狙仙(1747-1821)は、森如閑斎の三男として生まれた。兄に森陽信、周峰がいる。経歴は不明な点が多く、出生地に関しては主な活動地である大坂説のほか、西宮説、長崎説があり、生年に ...

秋田の円山四条派・平福穂庵門の三羽ガラス

2021/7/6  

辻九皐「鷲」 秋田の円山四条派としては、長山孔寅、川口月嶺、柴田南谷、平福穂庵を中心に、多くの画家たちが出ており、寺崎広業、平福百穂も画系からみれば、この流派に属する。 角館の呉服屋に生まれた辻九皐は ...

京都で四条派を学んだ遠藤速雄

2020/3/6  

遠藤速雄「猿図」福島美術館蔵 遠藤速雄が生まれた慶応2年は、薩長同盟が成立し、幕末の政治的動乱が始まろうとしていた年だった。仙台藩士だった父・允信は、版籍奉還後、京都の平野神社の宮司として赴任、11歳 ...

戦後の青森日本画壇の長老として活躍した高橋竹年

2021/7/6  

高橋竹年「群猿」 高橋竹年(1887-1967)は、幼いころから筆を持ち、弘前藩の儒者だった父・米州の薫陶を強く受け、父も学んだ三上仙年に入門、7歳で京都で開かれた大博覧会に出品し、その非凡さが賞賛さ ...

木村探元晩年の門人・白石探隠

2021/7/6  

白石探隠「猿猴捉月図」鹿児島県歴史資料センター黎明館蔵 白石探隠は木村探元の晩年の門人とされ、探元に学んだのち、江戸に出て鍛冶橋狩野家の探常、探林の2代にわたって師事したとされる。探元晩年の口述筆記で ...

狩野常信門下の四天王のひとり・永井慶竺

2021/7/6  

永井慶竺「百猿図」宮之城町歴史研修センター寄託(個人蔵) 都城には竹之下信成と同時代の絵師として永井実益(1637-1696)がいた。系図によると実益の父・利挙は二度結婚しており、一人は能賢の弟子・湛 ...

広島藩の四条派・山田雪塘と門人

2021/7/9  

山田雪塘「秋景図」 広島藩の四条派としては、広島白島町に住んでいた町絵師・山田雪塘(不明-不明)が、松村呉春に学び、頼杏坪、菅茶山、飯田篤老ら多くの儒者や文人と交わり、彼らの讃のある作品を残している。 ...

森狙仙門下の猿の画人二人・山本雲渓と大内蘚圃

2021/7/9  

左:山本雲渓「五匹猿図」、右:大内蘚圃「群猿」 藩の絵師として全盛を極めた狩野派や住吉派にかわり、江戸後期から末期にかけて新しい画境を切り開いたのは、長崎系南画の流れや円山派だった。今治藩の山本雲渓( ...

阿波の円山・四条派

2022/8/20  

松浦春挙「猿猴図」 藩の御用絵師は狩野派にしても住吉派にしても江戸の系統の画派だったが、町絵師の大部分は、南画家を除くと京都の四条派が多くを占めていた。森狙仙に学び、のちに円山応挙に師事した松浦春挙( ...




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