画人伝・福井

一貫して「松」を作画活動の中心においた新道繁

2023/6/26  

新道繁「69-松」 新道繁(1907-1981)は、福井県板井郡(現在の坂井市)に生まれた。東京府工芸学校在学中から水彩画に親しみ、大正14年の第6回帝展で初入選し、その後も帝展、新文展に出品した。ま ...

昭和初期のプロレタリア美術運動の流れのなかで労働者を描いて高い評価を得た堀田清治

2023/6/23  

堀田清治「餓」福井県立美術館蔵 堀田清治(1898-1984)は、福井市に生まれ、中学卒業後に上京し、太平洋美術研究所で高間惣七に師事した。大正13年の第1回展から槐樹社に出品し、昭和6年に同会が解散 ...

大正期新興美術運動の中心人物として活動したが、三科展瓦解後は絵画制作から離れた木下秀一郎

2023/6/21  

木下秀一郎「土岡氏の夜像」 木下秀一郎(1896-1991)は、日本医学専門学校(現在の日本医科大学)で医学を学んでいたが、在学中から絵画制作を行い、大正9年に結成された大正期新興美術運動の始まりとさ ...

「日本的フォーヴ」と呼ばれた表現様式を展開した画家のひとりとして、淡泊な味わいを持つ独自の画境を開拓した鈴木千久馬

2023/6/19  

鈴木千久馬「なわとび」東京国立近代美術館蔵 鈴木千久馬(1894-1980)は、福井市に生まれ、旧制福井中学3年の時に一家で上京した。東京では黒田清輝が主宰する葵橋洋画研究所で学び、その後東京美術学校 ...

大平広正ら福井の初期洋画家・図画教師

2023/6/16  

大平広正「大阪中ノ島 大阪淀川橋宿処ノ向岸」(写生) 大平広正(1858-1901)は、鯖江藩出口村(現在の鯖江市)に生まれ、中学卒業後は師範学校の図画教師をしていたが、画を学ぶために上京、本多錦吉郎 ...

その半生を花鳥画の制作と鳥類の生態研究にささげ、本格的な鳥類画集『鳥類写生図譜』を刊行した土岡春郊

2023/6/14  

土岡春郊『鳥類写生図譜』より「かうらいうぐひす」 福井県王子保村(現在の越前市)に生まれた土岡春郊(1891-1959)は、武生中学時代から画才を認められ、中学卒業後は東京美術学校日本画科に進学し、結 ...

截金仏画の追究と完成に生涯をささげた田中墨外

2023/6/12  

田中墨外「十一面観音菩薩像」 田中墨外(1877-1957)は、福井県小浜市に生まれた。12、3歳の時に上京して神田に住み、20歳頃から橋本雅邦に師事して画を学んだ。雅邦没後は、当時絶滅の危機に瀕して ...

歴史人物画に優品を残した島田墨仙

2023/10/3  

島田墨仙「書聖道風」東京国立近代美術館蔵 島田墨仙(1867-1943)は、福井藩士で画人でもあった島田雪谷の二男として福井城下に生まれた。9歳頃から父雪谷について四条派を学び、父の没後は独学していた ...

教育者や本草学者としても知られた岡不崩

2023/6/7  

岡不崩「群蝶図」 岡不崩(1869-1940)は、越前大野藩士の長男として福井県大野町(現在の大野市)に生まれた。幼いころに両親を亡くし、祖母の弟をたよって上京、その後狩野友信や狩野芳崖(参考)に師事 ...

狩野芳崖門下の四天王のひとりに数えられた岡倉秋水

2023/6/5  

岡倉秋水「遠山暮溪」ボストン美術館蔵 岡倉秋水(1867-不明)は、福井藩士の子として福井城下に生まれた。岡倉天心は叔父にあたる。幼いころに一家で上京して東京で育ち、明治11年に東京外国語学校に入学し ...




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