UAG美人画研究室では、浮世絵、日本絵画、日本画などで「美人画」と総称される絵画と、油彩画などでみられる「女性像」を中心に、美人画関連の展覧会に出品実績のある作品を対象に掲載しています。また、掲載対象作家は、明治45年(1912)以前の出生者としました。トップ画像は池田輝方「幕間」
掲載作家と掲載作品の分類について
掲載作家は、浮世絵師、日本画家、洋画家、版画家・挿絵画家のいずれかに分類し、掲載作品は、女性像の行為や持物によって、書見・筆美人(読書、執筆など)、傘美人(傘をさす人)、遊芸美人(琴、三味線、生花、お茶など芸事を愉しむ人)、粧ひ美人(化粧、美容)などに分類しています。
書見・筆美人(画像は葛飾応為「夜桜美人図」)
傘美人(画像は堀井青坡「雪中二美人の図」)
関連記事のある作家一覧について
関連記事のある作家一覧は、当サイト掲載作家のうち、UAG美術家研究所に記事のある作家の一覧です。UAG美術家研究所では、 江戸時代を中心に全国各地で活動していた画家を調査して都道府県別に紹介しています。ただいま滋賀県を連載中。
関連記事のある作家一覧(画像は和田英作「野遊び」)
美人画関連作家のおすすめ記事
松本かつぢは、24歳で挿絵画家デビューするとたちまち頭角を現し、日本の可愛いもの文化の元祖として多方面で活躍しました。少女漫画の先駆け的作品「くるくるクルミちゃん」は35年もの長期連載となり、次々とグッズ化され、日本のキャラクターグッズの元祖となりました。https://t.co/2lFDl43YfF
— 松原洋一・UAG美術家研究所 (@yuagariart) May 15, 2024
小磯良平は、東京美術学校在学中から帝展で特選を受け、その後も帝展に出品しましたが、昭和10年の帝展改組に反対して官展を離れ、猪熊弦一郎、脇田和らと新制作派協会を結成し、以後同会を中心に活動しました。その典雅で清澄な人物表現は、多くの愛好家に支持されました。https://t.co/RZcqH8i1Ob
— 松原洋一・UAG美術家研究所 (@yuagariart) April 29, 2024
岡本更園は、19歳で文展に入選して画壇デビューを果たし、大正期の大阪での女性画家ブームのなか、島成園らとともに精力的に活動しました。一時期は東京で鏑木清方に、京都で西山翠嶂にも学びましたが、結婚して神戸に戻り、晩年まで大阪の女性画家と交流して活動しました。https://t.co/0BNrZilWXI
— 松原洋一・UAG美術家研究所 (@yuagariart) March 18, 2024
三木翠山は、竹内栖鳳に師事し、栖鳳の助言もあって美人画に独自の境地を開きました。昭和27年には米国各地で美人画の個展を開催して好評を博し、美術を中心とした国際交流の必要性を実感し、サロンの建設を計画しましたが、不動産詐欺にあい、失意のうちに急逝しました。https://t.co/yLBCXRH8un
— 松原洋一・UAG美術家研究所 (@yuagariart) February 26, 2024
沢宏靱は、京都で西山翠嶂の内弟子となり官展に出品していましたが、昭和23年に新しい日本画の創造を目指して上村松篁らと創造美術を結成しました。創造美術はその後、新制作協会日本画部、創画会と名称を変えて進展しましたが、宏靱は没するまで同会に出品を続けました。https://t.co/nnjZnUB5SA
— 松原洋一・UAG美術家研究所 (@yuagariart) November 20, 2023