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医業のかたわら福原五岳に画を学んだ浜田杏堂
2024/10/16
浜田杏堂「山水図」 浜田杏堂(1766-1814)は、幼くして大坂の医師浜田家の養子となり医業を継いだ。一方で早くから画を好み、福原五岳に師事するとともに元明の山水画や花鳥画を学んで一家を成し、山水花 ...
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大坂における南画壇隆昌の先鞭をつけた福原五岳
2024/10/9
福原五岳「洞爺湖図」 福原五岳(1730-1799)は、備後国尾道(現在の広島県尾道市)に生まれ、京都に出て池大雅に学び、大雅随一の弟子と評された。その後大坂に移り大雅風を広め、大坂の南画壇隆昌の先鞭 ...
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唐様の書の第一人者で書画・篆刻に優れた趙陶斎
2024/10/7
趙陶斎「水墨山水図」 趙陶斎(1713-1786)は、来泊清人と花魁との間に生まれたとされ、幼いころ父母と死別し、長崎で竺仙禅師について出家し黄檗僧となった。宇治の萬福寺を経て、江戸で十数年を過ごした ...
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大坂の長崎派に連なる画人として異彩を放った葛蛇玉
2024/10/4
葛蛇玉「山高水長図」関西大学図書館蔵 葛蛇玉(1735-1780)は、はじめ橘守国と鶴亭に師事し、その後宋元の古画を研究した。鯉を好んで描き、鯉翁と呼ばれたという。残っている作品は少なく、山水図は掲載 ...
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大坂における四条派隆盛の基盤を築いた西山芳園
2024/9/27
西山芳園「龍安寺雪中図」黒川古文化研究所蔵 西山芳園(1804-1867)は、本町辺りの木綿問屋に生まれ、幼い頃つとめていた奉公先で画を描くことを勧められ、大坂琳派の中村芳中に師事した。師の「芳」の一 ...
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摂州池田の四条派・葛野宜春斎
2024/9/18
葛野宜春斎「呉里図」池田市立歴史民俗資料館蔵 葛野宜春斎(1771-1819)は、摂州池田(現在の大阪府池田市)の酒造業の家に生まれ、その頃池田に寓居していた呉春に師事した。呉春に学んだ期間は短かった ...
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応挙と蕪村の折衷的な写生画を描いた上田耕夫
2024/9/16
上田耕夫「山水図」関西大学図書館蔵 上田耕夫(1759-1831or1832)は、摂州池田の人で長く京都に住み、文政後半頃に家族とともに大坂に引っ越したと思われる。京都に出たのは叔父の大徳寺無学和尚に ...
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吉村周圭・周南ら吉村派の画人
2024/8/28
吉村周圭「山水図」 吉村周山の門人としては、子の吉村周圭をはじめ、法橋如興、花沢喜内、吉村周保、浦名周楽、筒井周川、中西周挙、法眼周篤、宮原周熊、大井周伯、曽根周岳、森周峰、宇野丹寿、村上周青、花岡周 ...
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大画制作に取り組み、根付彫刻も得意とした吉村周山
2024/8/26
吉村周山「住吉社頭図」 近世の大坂画壇では、橘守国の橘派、大岡春卜の大岡派とともに、吉村周山の吉村派が活躍した。吉村派の祖・吉村周山(1700-1773)は、狩野派の牲川充信に学び、狩野派の骨法を墨守 ...
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江阿弥ら大岡春卜の跡を継いだ大岡派の画人
2024/8/23
江阿弥「和歌浦図屏風」(上・左隻、下・右隻) 大岡春卜の跡を継ぎ、大岡派と称された画人としては、幼いころから春卜に学び画才を認められて養嗣子となった大岡春川をはじめ、江阿弥と号した大岡春卜、須賀蘭林斎 ...