琳派

抱一の後継者として画房・舫雨華庵を継いだ酒井鶯蒲

2024/1/19  

酒井鶯蒲「四季草花図雛屏風」 酒井抱一によって江戸に定着した光琳様式は、洗練の度を加えて江戸琳派に発展した。抱一のもとには作画の注文が殺到し、抱一の住居兼画房の「雨華庵」には、早世した一番弟子の鈴木蠣 ...

市川其融ら鈴木其一の流れを汲む画人

2024/1/17  

市川其融「四季草花虫図」 酒井抱一の実質的な後継者となった鈴木其一は、抱一没後に自ら願い出て酒井家に一代絵師として仕えた。しかし、表向きは酒井家の御用絵師だったが、パトロンを得ることも認められていたよ ...

抱一と交わり俳諧もよくした茶屋の主人・松本交山

2024/1/15  

松本交山「百蝶図」井政蔵 松本交山(1784-1866)は、江戸深川の富岡八幡境内の二軒茶屋の一軒「松本」の主人だったが、家業を弟に譲り、境内に別宅七草庵を構え、祝髪して亀交山とも称した。画を谷文晁に ...

鈴木鶏邨、田中抱二ら抱一工房を支えた門人たち

2024/1/12  

鈴木鶏邨「秋草に小禽図」細見美術館蔵 酒井抱一の門人としては、最初期の弟子である鈴木蠣潭、江戸琳派様式の拡大に貢献した鈴木其一、其一と並び称される高弟の池田孤邨らが知られているが、ほかにも寡作ながら抱 ...

抱一没後に江戸琳派様式の拡大に貢献した鈴木其一

2024/1/10  

鈴木其一「夏秋渓流図屏風」根津美術館蔵 酒井抱一の最初期の弟子である鈴木蠣潭(1792-1817)は、酒井家家臣として抱一の付人をつとめ、抱一の身の回りの世話をしながら画業も手伝っていた。26歳で急逝 ...

江戸琳派と呼ばれる独自の画風を確立した酒井抱一

2024/1/8  

酒井抱一「秋草鶉図」山種美術館蔵 酒井抱一(1761-1829)は、徳川家重臣の名門大名家である酒井家の15代家主忠恭の二男として江戸神田小川町の酒井家別邸に生まれた。代々風雅を愛した酒井家にあって、 ...

北陸に江戸琳派の画風を伝えた山本光一

2024/1/3  

山本光一「狐狸図」板橋区立美術館蔵 山本光一(1843?-1905?)は、江戸琳派を創始した酒井抱一の門人・山本素堂の長男として江戸に生まれ、抱一の名跡を守る「雨華庵」の三世・酒井鶯一の門に入り、父の ...

加賀藩主・前田利常の御用絵師をつとめた俵屋宗雪

2022/11/28  

俵屋宗雪 重文「秋草図屏風」東京国立博物館蔵 本阿弥光悦とともに琳派の祖とされる俵屋宗達(不明-不明)は、17世紀の京都で町絵師として活躍し、やまと絵の様式を基盤に、装飾性と意匠性に富んだスタイルを確 ...

酒井抱一・鈴木其一に続く江戸琳派の継承者・池田孤邨

2022/3/30  

池田孤邨「紅葉に流水図屏風」 越後国水原近辺(現在の新潟県阿賀野市)に生まれた池田孤邨(1803-1868)は、10代後半頃に江戸に出て酒井抱一の内弟子となった。抱一門下では、鈴木其一(1796-18 ...

琳派の近代化に挑んだ佐野光穂

2022/3/30  

佐野光穂「秋草」 下高井郡中野町(現在の中野市)の街の中心部のごく限られた地区に、明治12年、菊池契月、町田曲江、金井一章と3人の日本画家が生まれた。3人は同じ小学校に通い、ともに渋温泉の児玉果亭のも ...




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