画人伝・兵庫

播州龍野の円山派・山村翠谷

2023/12/25  

山村翠谷「薔薇に錦鶏図」 外内松意ら龍野藩につかえた狩野派の絵師に対し、山村翠谷(1787-1850)は、若いころに京都に遊び、円山派を学んだ。一説には応挙門下十哲のひとり・奥文鳴に師事したという。家 ...

龍野藩脇坂家お抱え絵師・外内松意

2023/12/22  

外内松意「蓬莱山図」 外内松意(不明-1815)は、播州龍野(現在の兵庫県たつの市の一部)の狩野派で、脇坂家お抱え絵師をつとめた外内家の初代である。藩に絵の修業を命じられ、江戸で長府藩御用絵師の二代笹 ...

明石の近世画人・岡田東虎と林半水

2023/12/20  

岡田東虎「八相涅槃図」信州松本・宝栄寺蔵 岡田東虎(1755-1822)は、明石城下西本町(現在の明石市)の旅宿「井筒屋」の子として生まれた。はじめ西宮の勝部如春斎に学び、福原五岳にもつき、のちに大坂 ...

渡辺崋山を破門した師として広く名が知れ渡った白川芝山と淡路の近世画人

2023/12/18  

白川芝山「竹虎図」賀茂季鷹賛 白川芝山(1758-1850)は、淡路国三原郡金屋村(現在の洲本市金屋)の代々酒造業を営む裕福な家に生まれた。はじめ書を学び、唐代の張旭を手本とした。画の師は不明だが、残 ...

長崎に遊学し熊斐に学んだ淡路の画人・黒田泊庵

2023/12/11  

黒田泊庵・黙庵「松鶴図」 黒田泊庵(1742-1812)は、淡路国津名郡下物部村の人で、先祖は播州の出身で寛文年間に淡路に移り住んだ。泊庵までに4代を経たが、播州との関わりは続いていたらしく、播州地方 ...

兵庫津に移り住んだ長崎派の画人・斎藤雀亭

2023/12/7  

左:斎藤雀亭「菊に叭々鳥図」、右:斎藤雀亭「牡丹岩小禽図」 斎藤雀亭(1737?-1812)は、長崎出身で兵庫津に移り住み、岡方の魚棚町で医者を業としながら画を描いていたと思われる。菩提寺である神戸市 ...

禁裏の御用絵師もつとめた播州明石の石田幽汀

2023/12/4  

石田幽汀「群鶴図屏風」静岡県立美術館蔵 石田幽汀(1721-1786)は、播磨国明石郡西浦辺組西岡村(現在の明石市魚住町)に生まれた。京都の石田家の養子となり、狩野探幽の流れをくむ鶴沢探鯨に画を学び、 ...




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