風俗図・日常風景

岡山の四条派、人物の柴田義董と山水の岡本豊彦

2021/7/9  

柴田義董「群仙図」 岡山の地からは、二人の円山派の大家が出ている。当時、四条派内で「人物は義董、山水は豊彦」と謳われ、京都の人気を集めた柴田義董(1780-1819)と岡本豊彦(1773-1845)で ...

香川の近代洋画

2023/9/27  

小林萬吾「渡舟」 讃岐は漆工芸品の産地として古くから知られており、この工芸が根付いた地域であったという事情が、美術の発展、作家の育成に大きく関与している。 明治31年、香川では、熟練した工芸技術者を養 ...

風流を好んだ松平左近と讃岐の勤王家たち

2022/9/3  

松平頼該 左:瓢鮎図、右:松に鶴図 松平頼該(1809-1868)は高松藩八代藩主・松平頼儀の長男として江戸小石川高松藩邸に生まれ、のちに「左近」と改名した。文武両道で、書画、和歌、俳句、茶道、華道、 ...

詩書画をよくした篆刻家・細川林谷とその周辺

2022/9/3  

細川林谷「林谷山人紀遊漫画」 細川林谷(1780-1843)は、讃岐国寒川町に生まれ、幼いころから阿部良山に篆刻を学んだ。その篆刻は「正雅典則一世に鳴る人皆宇内第一」と称され、頼山陽、篠崎小竹、田能村 ...

正岡子規と周辺の文士や絵師

2021/7/9  

下村為山「俳句革新記念子規庵句会写生図」 愛媛生まれで「俳聖」と称される正岡子規は、単なる俳人としてとらえられる人物ではなかった。新聞記者や雑誌の創刊など多彩な活動をし、絵も描いた。子規のまわりには、 ...

土佐南画の流れ、楠瀬南溟から松村蘭台へ

2021/7/9  

松村蘭台「飲中八仙図」高知県立美術館蔵 中山高陽亡き後の土佐の南画は、大坂に出て木村兼葭堂、福原五岳ら池大雅系の文人たちと交流した楠瀬南溟(1743-1790)にはじまり、門人の松村蘭台、子の楠瀬大枝 ...

絵金と絵金派

2021/7/9  

絵金「太平記忠臣講釈七条河原惣嫁宿」高知県立美術館蔵 絵金が創出した「芝居絵屏風」は、土佐の各地から集まった弟子や孫弟子たちによって幕末から昭和初期まで描き継がれた。それらは一括して「土佐芝居絵屏風」 ...

絵描きの金蔵

2021/7/9  

弘瀬洞意(絵金)「美人図」 江戸で駿河台狩野に学ぶ機会を得た、土佐の髪結いの息子・金蔵は、わずか3年で「洞意」の号を得て帰郷し、土佐藩家老桐間家の御用絵師をつとめた。腕もたち、人気にも恵まれた若き狩野 ...

最古の阿波おどり図を描いた御用絵師・鈴木芙蓉

2022/8/20  

鈴木芙蓉「阿波盆踊図」賛:那波網川寛政8年(1796)に「酔画」として描かれた。「阿波おどり」を描いた最古の絵画作品とされる。 藩の絵師は通常幕府にならって狩野派か住吉派から召し抱えられていたが、11 ...

現代まで続く円山・四条派の系譜

2023/9/27  

中村左洲「伊勢参宮図」 伊勢には南画をはじめ、狩野派、長崎派、岸派などいろいろな画法を学ぶものがいたが、主流となったのは円山・四条派だった。伊勢に初めて円山・四条派を広めた岡村鳳水の門からは上部茁斎、 ...




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