風俗図・日常風景

川原慶賀「洋人絵画鑑賞図」 文政６年、オランダ東インド政庁の商館付医師として長崎出島に赴任したフィリップ・フランツ・フォン・シーボルト（1796-1866）は、日本の門人に西洋医学などを教授するととも ...

石崎融思「唐館図蘭館図絵巻」（部分） 長崎に入ってきた絵画の制作年代や真贋などを判定、さらにその画法を修得することを主な職務とした唐絵目利は、渡辺家、石崎家、広渡家の３家が世襲制でその職務についていた ...

渡辺鶴州「一品朝天図」 唐絵目利渡辺家７代を継いだ渡辺鶴洲（1778-1830）は、長崎画人伝の著者としても知られる。長崎画人伝は、一度途絶えたような形となった渡辺家を継いだ鶴洲が、唐絵目利の中での渡 ...

古賀春江「埋葬」 大正３年、文部省展覧会から分離して、在野の洋画団体として二科会が誕生した。その創立会員に久留米出身の坂本繁二郎が名を連ねていた関係で、坂本を慕う同郷の若い画家たちの多くが二科会に参加 ...

斎藤秋圃「七福神酒宴図」 筑前秋月藩の御用絵師・斎藤秋圃（1769-1861）は、京都に生まれ、円山応挙に学び、応挙没後は森狙仙に師事したと伝えられる。大坂時代の秋圃は、新町遊郭の風俗を題材とした「葵 ...

左：三谷等哲「山公倒載図」右：三谷等哲「福禄寿図」 安芸国広島に生まれた雲谷派の三谷等哲（不明-1630）は、主家の断絶とともに浪人となり、子の等悦とともに筑後の久留米に移住した。久留米藩二代藩主・有 ...

草光信成　三部試作「成長」のうち「手伝」 森本香谷、草光信成（1892-1970）、木村義男（1899-1985）を中心メンバーとして設立された松江洋画研究所は、大正末から昭和初期にかけて島根の洋画振 ...

小林小古「裸婦正面立像」 広島に初めて本格的な洋画をもたらした人物として小林千古（1870-1911）があげられる。千古は、出稼ぎ労働者として渡米し、苦学してサンフランシスコの美術学校を卒業、さらにヨ ...

小野竹喬「宿雪」 四条派は岡山出身の岡本豊彦の画系を中核に発展した。豊彦の門人である塩川文麟、さらにその門人の幸野楳嶺と続き、楳嶺のあとを受け、明治３０年代以降の京都の指導者として君臨したのは楳嶺門下 ...

柴田義董「群仙図」 岡山の地からは、二人の円山派の大家が出ている。当時、四条派内で「人物は義董、山水は豊彦」と謳われ、京都の人気を集めた柴田義董（1780-1819）と岡本豊彦（1773-1845）で ...