-
月岡雪鼎に学び肉筆美人画を得意とした桂宗信
2024/11/18
桂宗信「梅下美人図」大阪市立博物館蔵 桂宗信(1735-1790)は、月岡雪鼎の門に学び、肉筆美人画を得意とした。また、版刻画も手掛け、『狂歌五題集』『絵本三国志』『狂歌両節東街道』などが残っている。 ...
-
近世大坂の風俗画の始祖とされる月岡雪鼎
2024/11/13
月岡雪鼎「美人鑑桜之図」 近世上方の風俗画は、江戸の鈴木春信のような存在がなかったこともあって、錦絵の流行は遅れるが、それに代わるように月岡派の肉筆風俗画や版本の挿絵が画壇や出版界に重きをなした。 月 ...
-
志賀直哉『淋しき生涯』のモデルとなった小見寺八山
2024/7/7
小見寺八山「NUE」奈良県立美術館蔵 大正14年、京都から奈良に住まいを移した小説家の志賀直哉は、先に奈良に移住していた足立源一郎のアトリエ横に、昭和4年、数寄屋造の家を新築した。志賀の奈良への移住は ...
-
日本の可愛いもの文化の元祖とされる松本かつぢ
2024/5/15
松本かつぢ「みずうみのほとり」 松本かつぢ(1904-1986)は、兵庫県神戸市に生まれ、小学4年の終わりに家族とともに上京し神田猿楽町に住んだ。夏目漱石も出た名門・錦華小学校に転校し、同校卒業後は立 ...
-
典雅清澄な人物表現が多くの愛好家に支持された小磯良平
2024/5/1
小磯良平「和服の婦人像」姫路市立美術館蔵 小磯良平(1903-1988)は、兵庫県神戸市に生まれ、兵庫県立第二神戸中学校(現在の県立兵庫高校)に学んだ。同校には、上級生に古家新、田中忠雄、同級生に竹中 ...
-
生涯を通じて少女をモチーフとした三谷十糸子
2024/4/26
三谷十糸子「猫と少女」兵庫県立美術館蔵 三谷十糸子(1904-1992)は、兵庫県加古郡(現在の高砂市)の医師の子として生まれた。兵庫県立第一高等女学校卒業後は女子美術専門学校(現在の女子美術大学)日 ...
-
京都洋画壇で活躍し広告画図案も手掛けた池田治三郎
2024/4/15
池田治三郎「アサヒビールのポスター」 池田治三郎(1888-1966)は、兵庫県神戸市に生まれ、京都に出て関西美術院で鹿子木孟郎(参考)に学んだ。的確なデッサンと堅実なリアリズムを習得し、門下のなかで ...
-
大正期の大阪での女性画家ブームのなか、島成園らとともに多彩な活動をした岡本更園
2024/3/18
岡本更園「初盆」 岡本更園(1895-不明)は、摂津国有馬郡名塩村(現在の兵庫県西宮市)に生まれた。姉が嫁いだ日本画家の岡本大更(参考)の家に寄寓し、16歳の時から義兄の更彩画塾で学んだ。大正3年に1 ...
-
妖艶で官能的な女性表現が注目された岡本神草
2024/3/15
岡本神草「口紅」京都市立芸術大学芸術資料館蔵 岡本神草(1894-1933)は、兵庫県神戸市に生まれた。大正4年、京都市立美術工芸学校を卒業後、京都市立絵画専門学校(現在の京都市立芸術大学)に進学した ...
-
端正な女性像に回帰して帝展で注目された谷角日沙春
2024/3/13
谷角日沙春「寵人」京都国立近代美術館蔵 谷角日沙春(1893-1971)は、兵庫県美方郡新温泉町諸寄に生まれた。小学校を出て父の回漕業を手伝い、その後も漁師や水手などをしながら画を独学した。20歳の時 ...