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UAG美術家研究所

江戸時代を中心に全国各地で活動していた画家を調査して都道府県別に紹介しています。ただいま近畿地方を探索中。

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最も早い時期に沈南蘋の画風を京坂に伝えた佚山

2024/9/30  

佚山(1702-1778)は、俗名を森脩来といい、出家して天王寺東門の黄檗宗見友寺に住み、佚山と名乗った。篆刻を得意とし、大坂で篆刻・隷書で名を成した新興蒙所の流れを汲み、趙崔光の説文長箋を研究した。 ...

大坂における四条派隆盛の基盤を築いた西山芳園

2024/9/27  

西山芳園(1804-1867)は、本町辺りの木綿問屋に生まれ、幼い頃つとめていた奉公先で画を描くことを勧められ、大坂琳派の中村芳中に師事した。師の「芳」の一字をもらい「芳園」と号したが、その後芳中の紹 ...

多くの版本を残した浦川公左ら上田公長の門人

2024/9/25  

上田公長には、子の公圭をはじめ多くの門人がいたが、詳しい経歴が伝わっているものは少ない。門人のひとりである浦川公左(佐)は、公長に画を学び、山水人物を得意とし、嘉永頃に活躍したと伝わっている。 公左( ...

写生を本領とし『公長画譜』を出版した上田公長

2024/9/23  

上田公長(1788-1850)は、大坂船場の木綿問屋6代目・阿波屋忠次郎の長男として生まれ、天保頃は南久太郎町に住み、嘉永頃は道修町で暮らした。『上田公長正伝』によると、中井藍江に師事して四条派の写生 ...

呉春に学んで一家を成した大坂長堀の佐藤魚大

2024/9/20  

佐藤魚大(不明-不明)は大坂の人で、呉春に学んで一家を成し、山水人物を得意とした。子にはともに画人の保大と守大がおり、保大は父の号を継いで二代魚大となり、明治期にも活躍した。守大はその弟とみられ、父兄 ...

摂州池田の四条派・葛野宜春斎

2024/9/18  

葛野宜春斎(1771-1819)は、摂州池田(現在の大阪府池田市)の酒造業の家に生まれ、その頃池田に寓居していた呉春に師事した。呉春に学んだ期間は短かったと思われるが、のちに応挙画風を加味した作品を残 ...

応挙と蕪村の折衷的な写生画を描いた上田耕夫

2024/9/16  

上田耕夫(1759-1831or1832)は、摂州池田の人で長く京都に住み、文政後半頃に家族とともに大坂に引っ越したと思われる。京都に出たのは叔父の大徳寺無学和尚に学問を教わるためだった可能性が高い。 ...

呉春から軽妙な写生画を受け継いだ長山孔寅

2024/9/13  

近世大坂画壇で森派の森徹山と同時期に活躍した写生派の画家としては、四条派の長山孔寅がいる。孔寅は秋田の人で、京都に出て呉春に画を学びその後大坂に移った。田能村竹田にその写実性を賞賛されたといい、竹田の ...

滑稽で人間臭い動物画を描いた森二鳳

2024/9/11  

森二鳳(1818-1891)の生涯は不明な点が多いが、森一鳳に学んだと思われる。商売繁盛を意味する滑稽な「稲荷狐図」(掲載作品)や、人間臭い「鶴図」を描くなど、大坂らしい図様を用いていることなどから、 ...

森派の動物画に軽妙で洒脱な傾向を加味した森一鳳

2024/9/11  

森派二代目となった森徹山には4人の実子がいたが、男子2人は妻の実家である京仏師田中家の養子となり森家は継がず、門人の森一鳳(1798-1871)が、娘2人のうちのひとり柳の婿養子となり三代目を継いだ。 ...

森狙仙に学び円山応挙風の子犬図も残した鎌田巌松

2024/9/6  

森狙仙の門人としては、養子となって森派二代目を継いだ森徹山をはじめ、花卉翎毛を得意とした高弟・森春溪、森周峰の実子で狙仙に学んだと思われる森祖雪、森玉仙、金田芦江、鎌田巌松らがいる。 鎌田巌松(179 ...

森派の動物写生画に円山派の描法を加味した森徹山

2024/12/14  

森派の基礎を築いた森狙仙には雄仙という実子がいたが、なぜか雄仙は兄周峰の養子となり、その代わりに周峰の実子徹山が狙仙の養子となり森派を継いだ。徹山が16歳だった寛政2年に刊行された『浪華郷友録』にはす ...

動物を主題にした写実画を確立した森狙仙

2024/9/2  

森狙仙(1747-1821)は、森如閑斎の三男として生まれた。兄に森陽信、周峰がいる。経歴は不明な点が多く、出生地に関しては主な活動地である大坂説のほか、西宮説、長崎説があり、生年に関しても延享4年の ...

狩野派の描法を基調に写実的な動物画も残した森周峰

2024/11/13  

森周峰(1738-1823)は、吉村周山の門人で、禁裏絵師にも名を連ね、同門の吉村周圭らと同時期に活躍した。絵師と伝わっている森如閑斎の二男で、兄に森陽信が、弟に森狙仙がいる。はじめ父に画の手ほどきを ...

吉村周圭・周南ら吉村派の画人

2024/8/28  

吉村周山の門人としては、子の吉村周圭をはじめ、法橋如興、花沢喜内、吉村周保、浦名周楽、筒井周川、中西周挙、法眼周篤、宮原周熊、大井周伯、曽根周岳、森周峰、宇野丹寿、村上周青、花岡周七、法眼保光斎、田島 ...

大画制作に取り組み、根付彫刻も得意とした吉村周山

2024/8/26  

近世の大坂画壇では、橘守国の橘派、大岡春卜の大岡派とともに、吉村周山の吉村派が活躍した。吉村派の祖・吉村周山(1700-1773)は、狩野派の牲川充信に学び、狩野派の骨法を墨守して大画制作に取り組み、 ...

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