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14代にわたり彦根藩主をつとめた井伊家の画人
2023/7/12
井伊直幸(英)「馬図」 井伊家は、初代直政から最後となった17代藩主直憲まで14代にわたり彦根藩主をつとめたが、そのなかで画を嗜み、作品を残している藩主としては、6代藩主直恒、9代藩主直惟、13代藩主 ...
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川口月嶺門下でも抜きん出た実力を示した実子の川口月村
2021/7/6
川口月村「春馬之図」 川口月嶺には多くの門人がいたが、そのなかでも抜きん出た実力を示していたとされるのが実子の川口月村(1845-1904)である。月村は、幼いころから父に学び、8歳の時に父に従って八 ...
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画壇を離れ水墨画の原点を追求した野沢如洋
2021/7/6
野沢如洋「奔馬三頭之図屏風」(右隻)弘前市本迹院蔵 明治期の津軽地方で、最も優れた画家と評され、広く名を馳せたのは、馬を好んで描き「馬の如洋」とも称された野沢如洋(1865-1937)だった。弘前に生 ...
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西洋画の技法も取り入れた元王府絵師・仲宗根真補(査丕烈)
2021/7/6
仲宗根真補(査丕烈)「七駿馬之図」(部分)沖縄美ら島財団所蔵 1879(明治12)年の沖縄県設置を経て、琉球王国は解体された。王国が崩壊すると、それまで王府につとめていた絵師たちは失業し、在野の絵師と ...
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肥後土佐派の祖・福田太華
2021/7/6
福田太華「蒙古襲来絵詞模本」菊池神社本 熊本における復古大和絵の展開は、文政11年に福田太華(1796-1854)が《蒙古襲来絵詞》の模写を始めたことが始まりとされる。太華は専門の絵師ではなく、熊本藩 ...
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福岡藩御用絵師・衣笠家と上田家
2021/7/6
衣笠守昌「牛馬図屏風」(部分) 福岡藩御用絵師筆頭の尾形家が、藩主画像や城郭殿舎の内部絵付、席画や寺社の寄進画の制作などを主な仕事にしていたのに比べ、次席に位置する衣笠家が藩主画像や席画の御用にあたっ ...
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橋本秀峰ら鳥取の狩野派の絵師
2021/7/9
左:橋本秀峰「野馬図」、右:二熊一笑「大江山図」 鳥取藩士だった橋本秀峰(1796-1883)は、文芸や書にも広く通じ、江戸の藩務のかたわら鍛冶橋の狩野探淵に師事し、野馬図を得意とした。鳥取出身で、は ...