虎図

近代京都画壇の黎明期に活躍した岸派四代・岸竹堂

2023/8/21  

岸竹堂「虎図」滋賀県立美術館蔵 岸竹堂(1826-1897)は、彦根藩士の家に生まれ、11歳から地元の狩野派・中島安泰(不明-不明)に画を学んだ。その後、師の安泰から京都でよい師を求めるよう勧められ、 ...

江戸後期の越前敦賀における円山四条派の画人

2023/5/17  

内海元孝「花卉図襖」(部分)敦賀市立博物館蔵 越前敦賀は、地理的にも京都に近いことから多くの画人が京都に出て学んでいる。江戸後期に活躍した円山四条派の画人としては、若くして京都に出て晩年の円山応挙に学 ...

岸駒の跡を継いだ岸岱と岸派の画家

2022/9/24  

岸岱「虎図」(模写、原図は岸駒)富山市佐藤記念美術館蔵 岸駒を祖とする岸派は、岸駒没後は、二代目・岸岱、同時代に活躍した岸良、三代目・岸連山へと受け継がれた。流派としての岸派は、四代目の岸竹堂か連山の ...

京都画壇で明治まで続く岸派の基礎を築いた岸駒

2022/7/26  

岸駒「虎図」 岸派の祖・岸駒の生い立ちに関しては不明な点が多く、生地については富山説と金沢説がある。家伝では岸駒の父親は、加賀前田家の支藩である越中富山藩を退官して金沢に移ったとされ、岸駒は金沢におい ...

会津・三春で活動した戦国時代の奇想の画僧・雪村周継

2021/7/6  

雪村周継「呂洞賓図」重文 大和文華館蔵 雪村周継は、伊藤若冲や曾我蕭白に代表される「奇想の画家」の元祖とも称される戦国時代末期の画僧で、大胆な構図と奇態な人物描写で知られている。比較的多くの作品が残っ ...

写生を重んじ、中央画壇でも活躍した平福穂庵

2021/7/6  

平福穂庵「乞食図」明治13年の龍池会主催「観古美術会」に出品された穂庵の出世作。角館の奇人・小田野弥六をモデルにしたとされる。 角館に生まれた平福穂庵は、幼いころから郷里の四条派の画家・武村文海に学び ...

仙台四大画家のひとり・四条派の東東洋

2021/7/6  

東東洋「虎図」 江戸後期に活躍した仙台地方出身の画家のうち、東東洋、小池曲江、菅井梅関、菊田伊洲の4人は、仙台四大画家と称された。これは、明治時代に仙台に在任した裁判官で、南画家としても知られる川村雨 ...

藤島武二の最初の師で薩英戦争に西瓜売り隊の一員として参戦した平山東岳

2021/7/6  

平山東岳「松下虎図」鹿児島県歴史資料センター黎明館 京都で四条派を学んだ平山東岳は、人物画、花鳥画、山水画など幅広いジャンルの作品を数多く残しているが、その一方、幕末明治の混乱期の薩摩にあって、薩英戦 ...

大橋翠石に私淑した都城の虎の画家・小山田秋甫

2021/7/6  

小山田秋甫「彩色双虎図」 山内多門(1878-1932)や益田玉城(1881-1955)らと同時代の都城の画家に、虎の絵を専門とした小山田秋甫(1873-1927)がいる。秋甫は、幼いころから絵筆をと ...

紫の糸で長い髪を束ね、大道を闊歩した鬼才・片山楊谷

2021/7/9  

片山楊谷「花王獣王図」鳥取県立博物館蔵 長崎の医師の家に生まれた片山楊谷(1760-1801)は、幼くして親を亡くし、画道で身を立てることを決意し、絵筆を携えて諸国を歴遊した。大坂、甲斐、江戸などを巡 ...




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