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簡素な画面構成で存在感ある女性像を描いた寺島紫明
2024/12/11
寺島紫明「爪」 寺島紫明(1892-1975)は、兵庫県明石市に生まれた。少年時代から文学に傾倒し、寺島玉簾のペンネームで「少年倶楽部」などの雑誌に応募し入選した。17歳で文学を志して上京したと思われ ...
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潜水艦に乗り込み魚類の生態を観察した大野麦風
2024/3/6
大野麦風「マダイ」(版画) 大野麦風(1888-1976)は、東京に生まれ、洋画家の長原孝太郎に学んだ。明治42年第3回文展で初入選し、以後、白馬会、太平洋画会、光風会など洋画団体の展覧会に出品した。 ...
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国画創作協会などの新しい動きに共鳴し日本画と西洋画を融合した実験的技法を模索した山下摩起
2024/3/4
山下摩起「雪」 山下摩起(1890-1973)は、兵庫県有馬町の旅館「下大坊」の長男に生まれた。京都市立美術工芸学校、京都市立絵画専門学校に学び、在学中に文展初入選を果たした。卒業後は西宮に移り、文展 ...
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文展を離れ国画創作協会を結成した村上華岳
2024/12/14
村上華岳「夜桜之図」京都国立近代美術館蔵 村上華岳(1888-1939)は、大阪市に生まれ、16歳の時に叔母の婚家である村上家の養子となり神戸花隈で育った。明治40年、京都市立美術工芸学校を卒業して専 ...
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兵庫県画壇の重鎮として活躍した立脇泰山
2024/2/28
立脇泰山「黄昏」京都市立芸術大学芸術資料館蔵 立脇泰山(1886-1970)は、兵庫県美方郡浜坂町(現在の新温泉町)に生まれた。幼いころから画を好み、京都に出て京都市美術工芸学校(現在の京都市立芸術大 ...
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栖鳳門下で美人画に独自の境地を開いた三木翠山
2024/12/14
三木翠山「宇治川のほたるがり」 三木翠山(1887-1957)は、兵庫県加東郡社町(現在の加東市)に生まれた。幼いころから画を好み、同じ社町の三木南石に画の手ほどきを受け、望まれて三木家の養子となった ...
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兵庫県日本画壇で指導者的な立場で活躍した森月城
2024/2/23
森月城「水郷」兵庫県公館蔵 森月城(1888-1961)は、兵庫県加東郡社町(現在の加東市)に生まれた。幼いころから母方の祖父・三木南石に画の手ほどきを受け、13歳の時に京都に出て竹内栖鳳に師事した。 ...
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戦後は官展を離れ故郷の淡路島で活動した不動立山
2024/2/21
不動立山「朝顔日記深雪之図」兵庫県立美術館蔵 不動立山(1886-1975)は、兵庫県三原郡西淡町(現在の南あわじ市)に生まれた。京都市立絵画専門学校(現在の京都市立芸術大学)で学び、その後西山翠嶂( ...
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国内外を旅し戦争画でも名作を残した小早川秋声
2024/2/19
小早川秋声「國の楯」 小早川秋声(1885-1974)は、鳥取県日野郡日野町にある光徳寺の長男として生まれ、母親の里である神戸の九鬼子爵邸内で育ち、9歳で東本願寺の衆徒として僧籍に入った。幼いころから ...
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両画壇で活躍し神戸画壇の形成にも寄与した橋本関雪
2024/12/11
橋本関雪「唐犬図」右隻 足立美術館蔵 橋本関雪(1883-1945)は、兵庫県八部郡坂本村(現在の神戸市中央区)に生まれた。父親の関海は旧明石藩の藩者で、関雪も父の薫陶を受けて育ち、早くから漢学の素養 ...
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近代日本画において大和絵に新機軸を示した松岡映丘
2024/12/14
松岡映丘「宇治の宮の姫君たち」姫路市立美術館蔵 松岡映丘(1881-1938)は、兵庫県神東郡田原村(現在の神崎郡福崎町)に生まれた。父親の松岡操は医者で漢学者でもあり、4人の兄は民俗学者で知られる柳 ...
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画壇を離れ六甲の自然の中で画業に専念した福田眉仙
2024/2/2
福田眉仙「月下征旅図」 福田眉仙(1875-1963)は、兵庫県赤穂郡矢野村(現在の相生市)に生まれた。幼いころから画を好み、はじめ宮田其溪に画の手ほどきを受け、その後京都の久保田米僊に学び、19歳の ...
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病魔と闘いながら湖国に伝わる伝説を描いた三橋節子
2023/11/27
三橋節子「花折峠」 三橋節子(1939-1975)は、農史研究者・三橋時雄の長女として大阪に生まれ、父の勤務地である京都大学近くの左京区北白川や浄土寺あたりで育った。4歳の時に画を細木成美に、習字を藤 ...
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彦根の歴史風景を記録画として描き残した上田道三
2023/11/23
上田道三「明治六年 彦根土橋町辻の図」三階建かしわ屋、牛肉すき焼村田屋、彦根郵便局電話交換室 上田道三(1908-1984)は、彦根市に生まれ、尋常小学校6年の時に京都の義姉のもとに行き、その知人で日 ...
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上村松篁らと創造美術を結成した沢宏靱
2023/11/20
沢宏靱「牟始風呂」滋賀県立美術館蔵 沢宏靱(1905-1982)は、滋賀県坂田郡長浜町神戸(現在の長浜市)に生まれた。15歳の時に京都に出て西山翠嶂(参考)の内弟子となり、昭和6年に第12回帝展で初入 ...
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湖国画壇の確立に尽力した西田恵泉
2023/11/15
西田恵泉「家路」 西田恵泉(1902-1980)は、滋賀県栗太郡大宝村(現在の栗東町)に生まれた。京都に出て川北霞峰に2年間師事したのち、東京の日本美術学校日本画科に入学し、大正12年の同校卒業後は東 ...