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近世刻版密画の開祖とされる岡田玉山
2024/11/22
岡田玉山「安房宮図」 岡田玉山(不明-不明)は、月岡雪鼎の門に学び、風俗人物を得意とし、花鳥山水も描いた。当時の上方における絵本挿絵の第一人者で、緻密で大胆な描写を打ち出して表現の新境地を開き、近世刻 ...
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山水の小景を鑑賞する占景盤が評判となった墨江武禅
2024/11/20
墨江武禅 左:「青緑山水図」、右:「山水図」 墨江武禅(1734-1806)は、舟運業者が集住していた大坂の船町に住み、上荷船の運航に携わっていたが、のちに天目釜彫物を学び、彫金を手掛けた。さらに月岡 ...
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月岡雪鼎に学び肉筆美人画を得意とした桂宗信
2024/11/18
桂宗信「梅下美人図」大阪市立博物館蔵 桂宗信(1735-1790)は、月岡雪鼎の門に学び、肉筆美人画を得意とした。また、版刻画も手掛け、『狂歌五題集』『絵本三国志』『狂歌両節東街道』などが残っている。 ...
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延享から安永にかけて絵本挿絵に筆を揮った北尾辰宣
2024/11/15
北尾辰宣『女諸礼綾錦』から 月岡雪鼎と同時期にその影響の下に作画した画人に北尾辰宣(不明-不明)がいる。詳しい経歴は不明だが、延享から安永にかけての活躍が知られ、絵本挿絵に筆を揮った。 作品の署名部分 ...
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近世大坂の風俗画の始祖とされる月岡雪鼎
2024/11/13
月岡雪鼎「美人鑑桜之図」 近世上方の風俗画は、江戸の鈴木春信のような存在がなかったこともあって、錦絵の流行は遅れるが、それに代わるように月岡派の肉筆風俗画や版本の挿絵が画壇や出版界に重きをなした。 月 ...
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浪華の琳派・中村芳中
2024/11/13
中村芳中 左から「朝顔図」「鶏頭に朝顔図」「白梅図」 中村芳中(不明-1819)は、生年は明らかでないが、諸書によると、京都に生まれ、その後大坂に移住し、寛政2年にはすでに大坂で画家として一家を成して ...
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勤王志士と交流し新選組に捕えられ獄死した藤井藍田
2024/11/13
藤井藍田「寒馬録図巻」(部分) 藤井藍田(1816-1865)は、阿波の人で、父が大坂で営んでいた呉服問屋「錦屋」に生まれた。家業を継いだが、文雅の趣があり、画を中井藍江、田能村竹田、書を八木巽処、詩 ...
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丁寧な筆致の繊細な山水画を多く描いた日根対山
2024/11/13
日根対山「黄山避暑図」 日根対山(1813-1869)は、和泉国日根郡中庄村湊(現在の泉佐野市湊)に生まれ、はじめ岸和田の画人・桃田栄雲に画を学んだ。また、地元湊の豪商・里井浮丘(1799-1866) ...
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紀州の野呂介石に学び大雅風を描いた画僧少林
2024/11/4
少林「青緑山水図」 少林(不明-1835)は、大坂の北中島小松村久昌院の住持で「少林山人」とも呼ばれた。紀州の野呂介石に画を学び、介石を通じて池大雅風の南画を学んだと思われる。詳しい経歴は不明だが、文 ...
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重層的な岩肌をみせる高峰を好んで描いた金子雪操
2024/11/1
金子雪操「春秋山水図」 文政中頃から天保にかけての大坂南画壇は、文政7年版『浪加華人物誌』、天保8年版『浪華郷友録』によると、岡熊嶽・琴嶽父子、藤九鸞、森川竹窓、岡田半江、菅井梅関、木村石居、僧愛石、 ...