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江戸時代を中心に明治中頃くらいまでに活動していた各地の画家を調査し、都道府県別に紹介しています。ただいま近畿地方を探索中。

井伊直弼の墓守に生涯をささげた彦根藩士・遠城謙道

2023/8/14  

遠城謙道 右:画賛「夏は又…」、左:画賛「三百年大祭典」 遠城謙道(1823-1901)は、彦根藩士の鉄砲足軽の子として生まれた。謙道が藩の足軽をつとめていた38歳の時、幕府の大老もつとめていた彦根藩 ...

山本梅逸晩年の有力な門人・青根九江

2023/8/11  

青根九江「花鳥図」 青根九江(1804-1854)は、彦根城下の下魚屋町(現在の彦根市城町)で藩主御用の茶屋を営む富商の子として生まれた。分家して山城屋と称して本家の向かいに住んでいたという。いつ頃京 ...

彦根藩の終焉まで御用をつとめた佐竹永海

2023/8/9  

佐竹永海「西園雅集図」彦根城博物館蔵 代々彦根藩主をつとめた井伊家に仕えた絵師については、その全貌はよくわかっていない。江戸の中橋狩野家をはじめ、狩野派の系統の絵師が召し抱えられていたとみられるが、新 ...

三井寺の円満院につかえ洒脱な画を残した広瀬柏園

2023/8/7  

広瀬柏園「武陵桃源図」滋賀県立琵琶湖文化館蔵 広瀬柏園(1801-1871)は、彦根城下に生まれた。彦根藩士の子とされていたが、四十九町(現在の城町)に住んでいた町人代官の広瀬治良右衛門順固の子という ...

幕末における円山派を代表する絵師・中島来章

2023/8/4  

中島来章「福禄寿花黄鳥図」滋賀県立美術館蔵 中島来章(1796-1871)は、大津または信楽に生まれたと伝わっているが、出生地は定かではない。幼いころから画を好み、9歳の時に画を学ぶため京都に出たとい ...

幕末の京都画壇で名を馳せた京狩野家9代・狩野永岳

2023/8/2  

狩野永岳「白鳳白雉図」東寺蔵 桃山時代から続く京狩野家は、初代山楽、2代山雪、3代永納と活躍したが、次第にその活動は低迷していった。一方で江戸に下った狩野派は、江戸幕府の御用をつとめ、江戸狩野として江 ...

三熊派の伝統を守って桜の花を描き続けた織田瑟々

2023/7/31  

織田瑟々「江戸法来寺桜図」板橋区立美術館蔵の 織田瑟々(1779-1832)は、近江国神崎郡御園村川合寺(現在の東近江市川合寺)に、津田貞秀の長女として生まれた。津田家の先祖は織田信長の九男信貞にはじ ...

名古屋にいち早く写実的な描写を伝えた張月樵

2023/7/28  

張月樵「長春孔雀図」滋賀県立琵琶湖文化館蔵 張月樵(1765or1772-1832)は、彦根城下の表具師・総兵衛の子として生まれた。幼いころから画を好み、同郷の市川君圭に学び、その後京都に出て与謝蕪村 ...

湖北・長浜に京都の文化的香りを伝えた山縣岐鳳

2023/7/26  

山縣岐鳳「若江合戦図」彦根城博物館蔵 山縣岐鳳(1776-1847)は、京狩野の画人・山縣頼章の子として京都に生まれた。父の頼章は伏見宮家の邦頼親王に仕えていたが、天明8年の天明の大火を機に一家で京都 ...

放浪に生きたもうひとりの近江蕪村・横井金谷

2023/7/24  

横井金谷「蜀道積雪図」大津市歴史博物館蔵 放浪の画人で「近江蕪村」と称された浄土宗の僧・横井金谷(1761-1832)の生涯を知るうえで参考になるのが、金谷が自ら著した『金谷上人御一代記』である。同書 ...

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